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ITストラテジスト試験 2022年午前2 問13

新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得することを、SECIモデルでは、どれに分類するか。

ア：共同化(Socialization)

イ：表出化(Externalization)

ウ：連結化(Combination)

エ：内面化(Internalization)（正解）

解説

新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得することを、SECIモデルでは、どれに分類するか。【午前2 解説】

要点まとめ

結論：新たな知識を組織内に広め暗黙知として習得する行為は「内面化(Internalization)」に該当します。
根拠：SECIモデルは知識変換の4段階で、内面化は形式知を暗黙知に変換し、個人の経験として吸収するプロセスです。
差がつくポイント：暗黙知と形式知の違いを理解し、知識の「習得＝内面化」であることを正確に押さえることが重要です。

正解の理由

SECIモデルは、知識創造の4つのプロセス「共同化」「表出化」「連結化」「内面化」から成り立っています。
新たに創造された知識を組織に広め、個人がそれを暗黙知として習得する段階は、形式知（文書化された知識など）を個人の経験や技能として体得する「内面化」に該当します。
したがって、正解はエ: 内面化(Internalization)です。

よくある誤解

「共同化」は暗黙知同士の共有、「表出化」は暗黙知を形式知に変換、「連結化」は形式知同士の統合であり、知識の習得そのものは「内面化」です。

解法ステップ

SECIモデルの4つのプロセスを確認する。
「新たに創造された知識を組織に広める」行為がどの段階か考える。
知識が「暗黙知として習得される」ことに注目し、形式知→暗黙知の変換を探す。
形式知を暗黙知に変換する「内面化」であると判断する。
選択肢から「内面化(Internalization)」を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

ア: 共同化(Socialization)
暗黙知同士の共有や経験の伝達であり、新たな知識の習得ではありません。
イ: 表出化(Externalization)
暗黙知を形式知に変換する段階で、知識の「広める」行為の前段階です。
ウ: 連結化(Combination)
形式知同士を組み合わせて新たな形式知を作る段階で、暗黙知の習得とは異なります。
エ: 内面化(Internalization)
形式知を個人が暗黙知として体得し、知識を習得するプロセスで正解です。

補足コラム

SECIモデルは野中郁次郎氏が提唱した知識創造理論で、組織の知識マネジメントにおいて重要な枠組みです。
暗黙知は個人の経験や感覚に基づく知識で、形式知は文書やマニュアルなど明文化された知識を指します。
このモデルを理解することで、知識の伝達や活用方法を体系的に学べます。

FAQ

Q: SECIモデルの「共同化」とは何ですか？
A: 暗黙知同士が共有され、経験や感覚を直接伝えるプロセスです。

Q: 「表出化」と「内面化」の違いは？
A: 表出化は暗黙知を形式知に変換することで、内面化は形式知を暗黙知として習得することです。

Q: なぜ「連結化」は正解にならないのですか？
A: 連結化は形式知同士の統合であり、暗黙知の習得や広める行為とは異なるためです。

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