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ITストラテジスト試験 2023年 午前2 問02
クラウドサービスなどの提供を迅速に実現するためのプロビジョニングの説明はどれか。
ウ:自社でハードウェア、ネットワークなどの環境を用意し、業務パッケージなどを導入して利用する運用形態にする。
エ:利用者の需要を予想し、ネットワーク設備やシシステムリソースなどを計画的に調達して強化し、利用者の要求に応じたサービスを提供できるように備える。(正解)
ア:企業の情報システムの企画、設計、開発、導入、保守などのサービスを、一貫して又は工程の幾つかを部分的に提供する。
イ:業種や事業内容などで共通する複数の企業や組織が共同でデータセンターを運して、それぞれがインターネットを通して各種サービスを利用する。
解説
クラウドサービスのプロビジョニングとは【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:プロビジョニングとは利用者の需要に応じてシステムリソースを計画的に調達・強化し、迅速にサービスを提供することです。
- 根拠:クラウド環境では利用者の要求が変動するため、事前にリソースを準備し柔軟に対応する仕組みが必要です。
- 差がつくポイント:単なるサービス提供や共同利用ではなく、需要予測に基づくリソース管理と迅速な環境構築がプロビジョニングの本質です。
正解の理由
選択肢エは「利用者の需要を予想し、ネットワーク設備やシステムリソースを計画的に調達・強化し、要求に応じたサービスを提供できるように備える」とあり、これはクラウドサービスのプロビジョニングの定義に合致します。プロビジョニングは、利用者の要求に応じて必要なリソースを準備・割り当てるプロセスであり、迅速なサービス提供を可能にします。
よくある誤解
プロビジョニングを単にサービスの提供や共同利用の形態と混同しがちですが、重要なのは「需要予測に基づくリソースの準備と割り当て」である点です。
解法ステップ
- 問題文の「クラウドサービスの迅速な提供」に注目する。
- プロビジョニングの意味を思い出す(リソースの準備・割り当て)。
- 選択肢の内容を「需要予測」「リソース調達」「サービス提供」の観点で比較する。
- 需要予測と計画的なリソース強化を含む選択肢を選ぶ。
- 選択肢エが該当するため正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア:情報システムの企画や保守などのサービス提供はプロビジョニングの説明ではなく、システム開発の工程に関する内容です。
- イ:複数企業が共同でデータセンターを運用する形態は「コロケーション」や「共有型サービス」であり、プロビジョニングの説明ではありません。
- ウ:自社でハードウェアを用意する運用形態はオンプレミスの説明であり、クラウドのプロビジョニングとは異なります。
- エ:需要予測に基づきリソースを計画的に調達・強化し、サービス提供を可能にする点がプロビジョニングの本質です。
補足コラム
プロビジョニングはクラウドコンピューティングの重要な機能であり、オンデマンドでリソースを割り当てることで柔軟性と効率性を実現します。自動化ツールを用いることで人的作業を減らし、迅速な環境構築が可能です。また、プロビジョニングにはハードウェアだけでなく、ソフトウェアやネットワーク設定も含まれます。
FAQ
Q: プロビジョニングとオーケストレーションの違いは何ですか?
A: プロビジョニングはリソースの準備・割り当てを指し、オーケストレーションは複数のプロビジョニングや設定作業を自動化・連携させることです。
A: プロビジョニングはリソースの準備・割り当てを指し、オーケストレーションは複数のプロビジョニングや設定作業を自動化・連携させることです。
Q: なぜ需要予測がプロビジョニングに重要なのですか?
A: 需要予測により必要なリソースを事前に準備できるため、サービスの遅延や停止を防ぎ迅速な提供が可能になります。
A: 需要予測により必要なリソースを事前に準備できるため、サービスの遅延や停止を防ぎ迅速な提供が可能になります。
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