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ITストラテジスト試験 2023年 午前2 問13
SECIモデルにおける、内面化の説明はどれか。
エ:明示化した形式知を組み合わせ、それを基に新たな知識を創造すること
ア:新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得すること(正解)
イ:組織内の個人、小グループが有する暗黙知を形式知として明示化すること
ウ:組織内の個人、小グループで暗黙知の共有化や、新たな暗村知の創造を行うこと
解説
SECIモデルにおける内面化の説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:内面化とは、形式知を個人が暗黙知として習得し、自身の知識や技能に変えるプロセスです。
- 根拠:SECIモデルは知識創造の4段階で、内面化は「形式知→暗黙知」の変換を指します。
- 差がつくポイント:内面化は単なる知識の共有ではなく、個人の経験や理解を通じて知識を体得する点が重要です。
正解の理由
選択肢アは「新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得すること」とあり、形式知を個人が暗黙知として内面化する過程を正しく表現しています。内面化は、学んだ形式知を実践や経験を通じて自分の中に取り込み、暗黙知として蓄積することを意味します。
よくある誤解
内面化を単に知識の共有や明示化と混同しやすいですが、内面化は「形式知を暗黙知に変える」プロセスである点が異なります。
解法ステップ
- SECIモデルの4つのプロセス(社会化、外化、結合、内面化)を確認する。
- 内面化は「形式知→暗黙知」の変換であることを理解する。
- 選択肢の説明がこの変換を表しているかを判断する。
- 内面化の特徴である「個人の習得・体得」を含む選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。形式知を暗黙知として個人が習得する内面化の説明。
- イ: 組織内の暗黙知を形式知に変える「外化」の説明で誤り。
- ウ: 暗黙知の共有や創造は「社会化」の説明に該当。
- エ: 形式知同士を組み合わせて新知識を創造する「結合」の説明で誤り。
補足コラム
SECIモデルは野中郁次郎教授が提唱した知識創造理論で、知識は暗黙知と形式知の相互変換を通じて組織内で創造されます。内面化は学習や実践を通じて知識を自分のものにする重要な段階で、研修やOJTでの経験がこれに該当します。
FAQ
Q: 内面化はどのような場面で起こりますか?
A: 研修で学んだ知識を実務で活用し、自分のスキルとして身につける時に内面化が起こります。
A: 研修で学んだ知識を実務で活用し、自分のスキルとして身につける時に内面化が起こります。
Q: 外化と内面化の違いは何ですか?
A: 外化は暗黙知を形式知に変えることで、内面化は形式知を暗黙知に変えるプロセスです。
A: 外化は暗黙知を形式知に変えることで、内面化は形式知を暗黙知に変えるプロセスです。
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