ITストラテジスト試験 2023年 午前215


BIM/CIMの説明はどれか。
業務プロセスやワークフローなどのつながりや関係性を表記する際に用いられる、ビジネスプロセスのモデリング手法
災害などの緊急事態に、中核となる事業の継続や早期復旧を行うため、平常時に行うべき活動や緊急時の事業継続のための方針、体制、手順などを取り決めておく計画
データウェアハウスなど企業内に蓄積された膨大なデータを統合・分析・管理し、企業の意思決定に活用するシステムや概念の総称
建築や建設の調査・計画・設計段階から3次元モデルを導入し、施工、維持管理まで、一連の建設生産・管理システムにおける品質確保と関係者間の業務効率化・高度化を図る取組(正解)

解説

BIM/CIMの説明はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:BIM/CIMは建築・建設の全工程で3次元モデルを活用し、品質向上と業務効率化を図る取り組みです。
  • 根拠:設計から施工、維持管理まで一貫して3Dモデルを用いることで関係者間の情報共有が円滑になります。
  • 差がつくポイント:BIM/CIMは単なる設計支援ではなく、施工や維持管理まで含む建設生産全体の管理システムである点を押さえましょう。

正解の理由

選択肢イは、BIM(Building Information Modeling)およびCIM(Construction Information Modeling)の本質を正確に表現しています。これらは3次元モデルを活用し、建築・建設の調査、計画、設計から施工、維持管理までの一連のプロセスで品質確保と業務効率化を目指す取り組みです。単なる設計段階の3Dモデル利用にとどまらず、関係者間の情報共有や生産管理の高度化を実現する点が特徴です。

よくある誤解

BIM/CIMを単なる3D設計ツールやCADの延長と誤解しがちですが、実際は施工や維持管理も含む包括的な情報管理手法です。

解法ステップ

  1. 問題文のキーワード「BIM/CIM」と「3次元モデル」「建築・建設の一連の工程」に注目する。
  2. 各選択肢の説明内容を比較し、建築・建設の全工程に関わる説明かを確認する。
  3. 3Dモデルの活用範囲が設計だけでなく施工や維持管理まで及んでいるかを判断する。
  4. それに該当する選択肢イを正解とする。

選択肢別の誤答解説

  • ア:ビジネスプロセスのモデリング手法はBPMNなどであり、BIM/CIMとは異なります。
  • :正解。建築・建設の全工程で3Dモデルを活用し、品質と効率化を図る取り組みです。
  • ウ:事業継続計画(BCP)の説明であり、BIM/CIMとは無関係です。
  • エ:データウェアハウスやBIの説明で、建築・建設の3Dモデルとは異なる概念です。

補足コラム

BIMは主に建築分野で使われ、CIMは土木分野での情報モデルを指します。どちらも3Dモデルに属性情報を付加し、設計から施工、維持管理までの情報を一元管理することで、工事の品質向上やコスト削減、関係者間のコミュニケーション促進に寄与します。

FAQ

Q: BIMとCIMの違いは何ですか?
A: BIMは建築物の情報モデル、CIMは土木構造物の情報モデルで、対象分野が異なりますが基本的な考え方は共通です。
Q: BIM/CIMはどの段階で使われますか?
A: 調査・計画・設計から施工、維持管理まで建設プロジェクトの全段階で活用されます。

関連キーワード: BIM, CIM, 建築情報モデル, 3次元モデル, 建設生産管理, 業務効率化, 品質確保
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