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ITストラテジスト試験 2024年 午前2 問13
SECIモデルにおいて、新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得するプロセスはどれか。
ア:共同化(Socialization)
イ:表出化(Externalization)
ウ:連結化(Combination)
エ:内面化(Internalization)(正解)
解説
SECIモデルにおいて、新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得するプロセスはどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:新たに創造された知識を組織に広め、暗黙知として習得するプロセスは「内面化(Internalization)」です。
- 根拠:SECIモデルは知識の変換プロセスを4段階に分け、内面化は形式知を暗黙知に変換し、個人の経験として習得する段階です。
- 差がつくポイント:各プロセスの役割を正確に理解し、特に「内面化」が知識の実践的な習得を意味することを押さえることが重要です。
正解の理由
「内面化(Internalization)」は、組織内で共有された形式知(マニュアルやドキュメントなど)を個人が実践や経験を通じて暗黙知に変換し、自身の知識として体得するプロセスです。これにより、新たに創造された知識が組織全体に浸透し、個々のメンバーの暗黙知として根付くため、問題文の条件に最も合致します。
よくある誤解
「表出化(Externalization)」は暗黙知を形式知に変換する段階であり、知識を広めるプロセスではありません。混同しやすいので注意が必要です。
解法ステップ
- SECIモデルの4つのプロセス(共同化、表出化、連結化、内面化)を確認する。
- 問題文の「新たに創造された知識を組織に広め、新たな暗黙知として習得する」という条件を理解する。
- それぞれのプロセスの役割を照らし合わせる。
- 「内面化」が形式知を暗黙知に変換し、個人の経験として習得する段階であることを確認する。
- よって正解は「エ: 内面化」と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 共同化(Socialization)
暗黙知同士の共有・伝達を指し、経験の共有による暗黙知の拡大であり、形式知の習得ではない。 - イ: 表出化(Externalization)
暗黙知を形式知に変換するプロセスで、知識の「創造」や「広める」段階ではあるが、暗黙知として習得する段階ではない。 - ウ: 連結化(Combination)
形式知同士を組み合わせて新たな形式知を作る段階であり、暗黙知の習得とは異なる。 - エ: 内面化(Internalization)
形式知を個人が実践を通じて暗黙知に変換し、組織に広めるプロセスであり、正解。
補足コラム
SECIモデルは野中郁次郎氏が提唱した知識創造理論で、知識の「暗黙知」と「形式知」の相互変換を4つのプロセスで説明します。組織の知識マネジメントにおいて、これらのプロセスを理解し活用することが、イノベーションや組織学習の促進に繋がります。
FAQ
Q: 内面化はどのように組織の知識創造に貢献しますか?
A: 内面化により、形式知が個人の暗黙知として体得され、実践的な知識が組織全体に浸透し、継続的な知識創造が可能になります。
A: 内面化により、形式知が個人の暗黙知として体得され、実践的な知識が組織全体に浸透し、継続的な知識創造が可能になります。
Q: 表出化と内面化の違いは何ですか?
A: 表出化は暗黙知を形式知に変換する段階で、内面化はその逆に形式知を暗黙知に変換し、個人が習得する段階です。
A: 表出化は暗黙知を形式知に変換する段階で、内面化はその逆に形式知を暗黙知に変換し、個人が習得する段階です。
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