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情報処理安全確保支援士試験 2009年 秋期 午前2 問24
雷サージによって通信回線に誘起された異常電圧から通信機器を防護するための装置はどれか。
ア:IDF(Intermediate Distributing Frame)
イ:MCCB(Molded Case Circuit Breaker)
ウ:アレスタ(正解)
エ:避雷針
解説
雷サージによって通信回線に誘起された異常電圧から通信機器を防護するための装置はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:雷サージから通信機器を守る装置は「アレスタ」である。
- 根拠:アレスタは過電圧を地面に逃がし、機器への異常電圧侵入を防止する役割を持つ。
- 差がつくポイント:雷サージの特性と各装置の機能を正確に理解し、過電圧防護装置を選べるかが重要。
正解の理由
雷サージは雷による高電圧の一時的な異常電圧で、通信回線を通じて機器に侵入し故障の原因となります。アレスタはこの異常電圧を検知すると瞬時に放電路を形成し、過電圧を安全に地面へ逃がすことで通信機器を保護します。IDFは配線盤、MCCBは過電流遮断器、避雷針は建物への直撃雷を防ぐ装置であり、通信回線の異常電圧防護には適しません。したがって、ウ: アレスタが正解です。
よくある誤解
避雷針は雷の直撃を防ぐ装置であり、通信回線の異常電圧を防ぐものではありません。MCCBは過電流遮断が目的で、雷サージ対策には不適切です。
解法ステップ
- 問題文から「雷サージによる異常電圧の防護」がテーマと把握する。
- 各選択肢の装置の役割を整理する。
- 雷サージ対策に特化した装置は「アレスタ」であることを確認する。
- 他の選択肢が雷サージ防護に適さない理由を理解する。
- 正解を「アレスタ」と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: IDF
通信回線の中継や配線をまとめる装置であり、防護機能はない。 - イ: MCCB
過電流を遮断する回路遮断器で、雷サージの過電圧防護には対応しない。 - ウ: アレスタ
雷サージなどの過電圧を地面に逃がし、通信機器を保護する装置で正解。 - エ: 避雷針
建物への雷の直撃を防ぐ装置で、通信回線の異常電圧防護とは異なる。
補足コラム
アレスタは「避雷器」とも呼ばれ、通信設備や電力設備の過電圧保護に広く使われています。雷サージは数十万ボルトにも達するため、適切なアレスタ設置は機器の長寿命化と安全運用に不可欠です。通信回線の保護には、アレスタのほかにサージプロテクタやフェライトコアも併用されることがあります。
FAQ
Q: アレスタはどのように過電圧を防ぐのですか?
A: アレスタは異常電圧を検知すると内部の放電路を形成し、過電圧を地面に逃がして機器を保護します。
A: アレスタは異常電圧を検知すると内部の放電路を形成し、過電圧を地面に逃がして機器を保護します。
Q: 避雷針とアレスタの違いは何ですか?
A: 避雷針は建物への雷の直撃を防ぐ装置で、アレスタは雷サージなどの過電圧を通信回線や機器から逃がす装置です。
A: 避雷針は建物への雷の直撃を防ぐ装置で、アレスタは雷サージなどの過電圧を通信回線や機器から逃がす装置です。
関連キーワード: 雷サージ, アレスタ, 過電圧保護, 通信機器保護, 避雷器, サージプロテクタ