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情報処理安全確保支援士試験 2010年 秋期 午前2 問20
TCP のコネクション確立方式である3ウェイハンドシェイクを表す図はどれか。

ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
解説
TCP のコネクション確立方式である3ウェイハンドシェイクを表す図はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:TCPの3ウェイハンドシェイクは「SYN → SYN+ACK → ACK」の3回のメッセージ交換で確立される通信手順です。
- 根拠:TCPは信頼性の高い接続を確立するため、まず接続要求(SYN)を送り、応答(SYN+ACK)を受け取り、最後に確認応答(ACK)を返すことで通信路を確定します。
- 差がつくポイント:SYNとACKの組み合わせを正しく理解し、3回のメッセージ交換で完結することを押さえることが重要です。複数回のSYNやACKの繰り返しは誤りです。
正解の理由
選択肢「ア」は、コネクション要求元から「SYN」を送り、コネクション要求先が「SYN+ACK」で応答し、最後にコネクション要求元が「ACK」を返すという、TCPの3ウェイハンドシェイクの正しい手順を示しています。この3回のメッセージ交換により、双方が通信の準備が整ったことを確認し、接続が確立されます。
よくある誤解
3ウェイハンドシェイクは単に3回のメッセージ交換というだけでなく、SYNとACKの役割を正確に理解しないと誤った手順を選びがちです。SYNだけやACKだけの繰り返しは誤りです。
解法ステップ
- TCP接続の開始は「SYN」フラグを立てたパケット送信から始まることを確認する。
- 次に、受信側は「SYN」と「ACK」両方のフラグを立てたパケットで応答することを理解する。
- 最後に、送信側が「ACK」フラグのみのパケットを返すことで接続確立が完了することを押さえる。
- 図の通信メッセージの順序と内容が「SYN → SYN+ACK → ACK」の3回であるかをチェックする。
- これに合致する選択肢を正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア:正解。3ウェイハンドシェイクの正しい順序と内容を示している。
- イ:SYNとACKが複数回繰り返されており、3回のメッセージ交換の形を逸脱しているため誤り。
- ウ:SYNが連続して3回送信されており、正しい3ウェイハンドシェイクの流れではない。
- エ:SYNとACKが複数回交互に繰り返されており、3回の交換で完結しないため誤り。
補足コラム
TCPの3ウェイハンドシェイクは、信頼性のある通信を確立するための基本的な仕組みです。SYNは接続要求、ACKは受信確認を意味し、SYN+ACKは接続要求の承認と確認を同時に行います。この手順により、双方が通信準備完了を確認し、データ転送が安全に開始されます。
FAQ
Q: なぜ3回のメッセージ交換が必要なのですか?
A: 3回の交換で双方が通信準備完了を確認し、パケットの送受信が可能な状態を保証するためです。
A: 3回の交換で双方が通信準備完了を確認し、パケットの送受信が可能な状態を保証するためです。
Q: SYNとACKの違いは何ですか?
A: SYNは接続要求を示すフラグ、ACKは受信確認を示すフラグです。SYN+ACKは両方の意味を持ちます。
A: SYNは接続要求を示すフラグ、ACKは受信確認を示すフラグです。SYN+ACKは両方の意味を持ちます。
関連キーワード: TCP, 3ウェイハンドシェイク, コネクション確立, SYN, ACK, ネットワーク通信, 通信プロトコル, TCP/IP