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情報処理安全確保支援士試験 2011年 秋期 午前2 問06
100 人の送受信者が共通鍵暗号方式で, それぞれが相互に暗号化通信を行うときに必要な共通鍵の総数は幾つか。
ア:200
イ:4,950(正解)
ウ:9,900
エ:10,000
解説
100人の送受信者が共通鍵暗号方式で必要な共通鍵の総数は幾つか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:100人が相互に暗号通信を行うには4,950個の共通鍵が必要です。
- 根拠:共通鍵は送受信者間で1対1に必要で、組み合わせの数は「100人の2人組み合わせ」つまり となります。
- 差がつくポイント:鍵の数を単純に人数の2倍や平方で考えず、組み合わせの数学的理解が重要です。
正解の理由
共通鍵暗号方式では、通信を行う2者間で1つの鍵を共有します。100人全員が互いに通信する場合、各ペアに1つずつ鍵が必要です。
したがって、鍵の総数は「100人から2人を選ぶ組み合わせ数」で計算し、個となります。
このため、選択肢の中で正しいのはイ: 4,950です。
したがって、鍵の総数は「100人から2人を選ぶ組み合わせ数」で計算し、個となります。
このため、選択肢の中で正しいのはイ: 4,950です。
よくある誤解
共通鍵の数を単純に人数の2倍や人数の2乗と誤解しやすいですが、実際は「組み合わせ」で計算します。
また、送信者と受信者の順序を区別しないため、順列ではなく組み合わせで考える点も重要です。
また、送信者と受信者の順序を区別しないため、順列ではなく組み合わせで考える点も重要です。
解法ステップ
- 問題の人数(100人)を確認する。
- 共通鍵は2人間で1つ必要なことを理解する。
- 送受信者の組み合わせ数を計算するため、組み合わせの公式 を用いる。
- を計算する。
- 選択肢の中から4,950を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 200
→ 100人の2倍の数であり、鍵の数の計算方法を誤っています。 - イ: 4,950
→ 正解。組み合わせの公式に基づく正しい鍵の数です。 - ウ: 9,900
→ 100人の人数×(人数-1)の計算で、順序を区別した場合の数。共通鍵は順序を区別しないため誤りです。 - エ: 10,000
→ 100人の人数の2乗で、全ての組み合わせを順序も含めて数えた誤りです。
補足コラム
共通鍵暗号方式は、通信相手ごとに鍵を共有する必要があるため、参加者が増えると鍵の管理が非常に複雑になります。
これに対し公開鍵暗号方式では、各自が1つの公開鍵と秘密鍵を持つだけで済み、鍵の数は参加者数に比例します。
この違いは大規模なネットワーク設計で重要なポイントです。
これに対し公開鍵暗号方式では、各自が1つの公開鍵と秘密鍵を持つだけで済み、鍵の数は参加者数に比例します。
この違いは大規模なネットワーク設計で重要なポイントです。
FAQ
Q: なぜ順序を区別しないのですか?
A: 共通鍵は送信者と受信者の間で共有される1つの鍵であり、送信者→受信者と受信者→送信者で別々の鍵は不要だからです。
A: 共通鍵は送信者と受信者の間で共有される1つの鍵であり、送信者→受信者と受信者→送信者で別々の鍵は不要だからです。
Q: 公開鍵暗号方式の場合、鍵の数はどうなりますか?
A: 参加者1人につき1つの公開鍵と1つの秘密鍵を持つため、鍵の総数は参加者数にほぼ比例します。
A: 参加者1人につき1つの公開鍵と1つの秘密鍵を持つため、鍵の総数は参加者数にほぼ比例します。
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