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情報処理安全確保支援士試験 2011年 秋期 午前2 問17
DNS の MXレコードで指定するものはどれか。
ア:エラーが発生したときの通知先のメールアドレス
イ:送信先ドメインのメールサーバ(正解)
ウ:複数の DNS サーバが動作しているときのマスタ DNS サーバ
エ:メーリングリストを管理しているサーバ
解説
DNSのMXレコードについてわかりやすく解説します。
DNSのMXレコードとは?
DNS(Domain Name System)は、インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応づける仕組みです。このDNSにはさまざまな種類の「レコード」があり、それぞれ用途が決まっています。
その中でMX(Mail Exchange)レコードは、ドメイン宛のメールを受け取るメールサーバを指定するためのレコードです。
MXレコードの役割
- メールを送信するとき、送信側のメールサーバは宛先のドメイン名からMXレコードをDNSに問い合わせます。
- DNSは、宛先ドメインのメールサーバのホスト名をMXレコードで教えます。
- 送信側はそのメールサーバにメールを届けるわけです。
つまり、MXレコードは「そのドメイン宛のメールを処理するメールサーバのアドレス」を示しています。
選択肢の解説
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ア:エラーが発生したときの通知先のメールアドレス
→ エラーメールの送り先はSMTPの「MAIL FROM」やメールサーバの設定によります。MXレコードが指定するわけではありません。 -
イ:送信先ドメインのメールサーバ
→ ここが正解です。MXレコードはメール受信のためのメールサーバを指定します。 -
ウ:複数のDNSサーバが動作しているときのマスタDNSサーバ
→ これはNS(ネームサーバ)レコードの話であり、MXレコードとは関係ありません。 -
エ:メーリングリストを管理しているサーバ
→ メーリングリストはメールのグループ配信の仕組みで、MXレコードとは直接関係ありません。
まとめ
DNSのMXレコードは、インターネットでメールを送る際に「このドメインのメールを受け取るメールサーバはここですよ」という情報を提供します。従って、問題の正解は
イ:送信先ドメインのメールサーバ
となります。
この仕組みを理解することで、メールシステムの基本的な流れとDNSの役割が明確になり、情報処理技術者試験の問題も解きやすくなるでしょう。