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情報処理安全確保支援士試験 2011年 秋期 午前220


TCP ヘッダに含まれる情報はどれか。
宛先ポート番号(正解)
パケット生存時間(TTL)
発信元IP アドレス
プロトコル番号

解説

TCPヘッダに含まれる情報について、わかりやすく解説いたします。

TCPヘッダとは?

TCP(Transmission Control Protocol)は、インターネットで使われる通信プロトコルの一つで、信頼性の高いデータ通信を実現します。TCPヘッダは、TCP通信の際に送信されるデータの先頭部分であり、通信を制御するための様々な情報が含まれています。

選択肢の内容と正誤理由

選択肢内容TCPヘッダに含まれるか?理由
宛先ポート番号はいTCP通信の宛先アプリケーションを特定するために必要です。
パケット生存時間(TTL)いいえTTLはIPヘッダに含まれ、パケットがネットワーク内で何ホップ生きられるかを示します。
発信元IPアドレスいいえIPアドレス情報はIPヘッダに含まれ、TCPヘッダには含まれません。
プロトコル番号いいえプロトコル番号(例:TCP=6, UDP=17)はIPヘッダで使用されます。

なぜ「宛先ポート番号」がTCPヘッダに含まれるのか?

TCPは、通信を行うプログラム同士が正しくデータを送りあうために、「ポート番号」で通信の宛先や発信元を指定します。具体的には、複数のアプリケーションが同時に通信していても、ポート番号によってどのアプリケーション宛のデータかを区別できます。
TCPヘッダには以下のような重要なフィールドが含まれています。
  • 発信元ポート番号
  • 宛先ポート番号
  • シーケンス番号
  • 確認応答番号(ACK番号)
  • フラグ
  • ウィンドウサイズ
  • チェックサム
これらの中で、質問の選択肢にある「宛先ポート番号」は明確にTCPヘッダに含まれています。

まとめ

  • TCPヘッダに含まれる代表的な情報は、宛先ポート番号や発信元ポート番号など、通信の送受信先を特定する情報です。
  • TTLやIPアドレス、プロトコル番号はTCPではなく、IPヘッダに含まれます。
  • よって、今回の正解は「ア: 宛先ポート番号」となります。
TCP/IPモデルにおけるヘッダ情報の役割を正しく理解することは、ネットワークの基本知識として非常に重要です。
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