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情報処理安全確保支援士試験 2011年 秋期 午前2 問20
TCP ヘッダに含まれる情報はどれか。
ア:宛先ポート番号(正解)
イ:パケット生存時間(TTL)
ウ:発信元IP アドレス
エ:プロトコル番号
解説
TCPヘッダに含まれる情報について、わかりやすく解説いたします。
TCPヘッダとは?
TCP(Transmission Control Protocol)は、インターネットで使われる通信プロトコルの一つで、信頼性の高いデータ通信を実現します。TCPヘッダは、TCP通信の際に送信されるデータの先頭部分であり、通信を制御するための様々な情報が含まれています。
選択肢の内容と正誤理由
なぜ「宛先ポート番号」がTCPヘッダに含まれるのか?
TCPは、通信を行うプログラム同士が正しくデータを送りあうために、「ポート番号」で通信の宛先や発信元を指定します。具体的には、複数のアプリケーションが同時に通信していても、ポート番号によってどのアプリケーション宛のデータかを区別できます。
TCPヘッダには以下のような重要なフィールドが含まれています。
- 発信元ポート番号
- 宛先ポート番号
- シーケンス番号
- 確認応答番号(ACK番号)
- フラグ
- ウィンドウサイズ
- チェックサム
これらの中で、質問の選択肢にある「宛先ポート番号」は明確にTCPヘッダに含まれています。
まとめ
- TCPヘッダに含まれる代表的な情報は、宛先ポート番号や発信元ポート番号など、通信の送受信先を特定する情報です。
- TTLやIPアドレス、プロトコル番号はTCPではなく、IPヘッダに含まれます。
- よって、今回の正解は「ア: 宛先ポート番号」となります。
TCP/IPモデルにおけるヘッダ情報の役割を正しく理解することは、ネットワークの基本知識として非常に重要です。