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情報処理安全確保支援士試験 2011年 秋期 午前2 問21
次数がn の関係 R には, 属性なし (Φ)も含めて異なる射影は幾つあるか。
ア:
イ:
ウ:
エ:(正解)
解説
情報処理技術者試験の問題で「次数が の関係 には、属性なし(空集合)も含めて異なる射影がいくつあるか?」という問いがあります。
関係の射影とは?
関係データベースにおける射影(Projection)とは、ある関係(テーブル)から特定の属性(列)を選び出す操作のことです。
例えば、関係 に属性が の 個あるとします。
例えば、関係 に属性が の 個あるとします。
この に対して行う射影は、「どの属性を残すか」を選択する操作です。
属性なしの射影も含める?
本問では「属性なし(空集合)も含む」とあります。
通常、列が1つもない射影は意味が薄いですが、問題設定上は考慮します。つまり、
通常、列が1つもない射影は意味が薄いですが、問題設定上は考慮します。つまり、
- 「何も選ばない」場合:空集合
- 「1つ選ぶ」場合: 通り
- 「2つ選ぶ」場合: 通り
- ...
- 「全部選ぶ」場合: 通り
というふうに考えます。
射影の個数の計算
属性の選び方は「 個の属性から好きな数を選ぶ組み合わせの総数」となります。
空集合も含むので0個を選ぶ場合もカウントします。
空集合も含むので0個を選ぶ場合もカウントします。
これはつまり、
という組み合わせの和で表されます。
よって、答えは?
選択肢の中で にあたるのは「エ」の選択肢です。
まとめ
- 射影は「属性の部分集合の選択」
- 属性が 個なら、選べる属性の組み合わせは 個(空集合も含む)
- 従って、異なる射影は 個
以上より、正解は「エ: 」です。