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情報処理安全確保支援士試験 2011年 春期 午前2 問23
共通フレーム2007で取り決められているものはどれか。
ア:作成する文書の種類及び書式
イ:信頼性,保守性などのソフトウェアの品質尺度
ウ:適用すべき開発モデル,技法及びツール
エ:プロセスごとの作業の主体者(役割)と責任の所在(正解)
解説
共通フレーム2007で取り決められているものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:共通フレーム2007はプロセスごとの作業主体者と責任の所在を明確に定めています。
- 根拠:共通フレームはソフトウェア開発のプロセス管理を標準化し、役割分担を明確にするための枠組みです。
- 差がつくポイント:品質尺度や開発モデルは別の規格やガイドラインで扱われ、共通フレームは主にプロセスと役割に焦点を当てています。
正解の理由
共通フレーム2007は、ソフトウェア開発プロセスの標準化を目的としており、各プロセスにおける作業の主体者(役割)と責任の所在を明確に規定しています。これにより、プロジェクト管理や品質保証が体系的に行えるようになります。選択肢エはこの特徴を正確に表しているため正解です。
よくある誤解
共通フレームは品質尺度や開発モデルの詳細を規定するものと誤解されがちですが、実際にはプロセスの役割分担と責任範囲の明確化に重点を置いています。
解法ステップ
- 共通フレーム2007の目的を理解する(プロセス管理の標準化)。
- 選択肢の内容がプロセス管理に関するものか確認する。
- 品質尺度や開発モデルは別の規格で扱うことを知る。
- 役割と責任の所在を示す選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 作成する文書の種類や書式は共通フレームの直接的な規定対象ではなく、プロジェクトごとに異なります。
- イ: 信頼性や保守性などの品質尺度はISO/IEC 9126などの品質モデルで定義されており、共通フレームの範囲外です。
- ウ: 開発モデルや技法、ツールの適用はプロジェクトや組織の裁量であり、共通フレームはこれらを具体的に指定しません。
- エ: プロセスごとの作業主体者(役割)と責任の所在を明確に定めており、共通フレームの中心的な内容です。
補足コラム
共通フレームは日本のソフトウェア開発におけるプロセス標準化の基盤であり、プロジェクトマネジメントや品質保証の指針として広く利用されています。役割と責任の明確化は、プロジェクトの透明性向上とリスク管理に寄与します。
FAQ
Q: 共通フレーム2007は品質管理も規定していますか?
A: 品質管理の枠組みは示しますが、具体的な品質尺度は他の規格に委ねられています。
A: 品質管理の枠組みは示しますが、具体的な品質尺度は他の規格に委ねられています。
Q: 共通フレームはどのような組織で使われていますか?
A: 主に日本のソフトウェア開発企業や公共機関で、プロセス標準化のために利用されています。
A: 主に日本のソフトウェア開発企業や公共機関で、プロセス標準化のために利用されています。
関連キーワード: 共通フレーム, プロセス管理, 役割分担, ソフトウェア開発標準, プロジェクト管理