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情報処理安全確保支援士試験 2012年 春期 午前2 問19
ネットワーク管理プロトコルである SNMP バージョン1のメッセージタイプのうち,事象の発生をエージェント自身が自発的にマネージャに知らせるために使用するものはどれか。
ア:get-request
イ:get-response
ウ:set-request
エ:trap(正解)
解説
ネットワーク管理プロトコル SNMP v1のメッセージタイプ【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:SNMP v1でエージェントが自発的にマネージャに通知するメッセージは「trap」です。
- 根拠:trapは監視対象の異常やイベントを即時に知らせるための非同期通知メッセージです。
- 差がつくポイント:get-requestやset-requestはマネージャからの要求であり、エージェントからの自発的通知ではありません。
正解の理由
SNMP(Simple Network Management Protocol)v1のメッセージタイプの中で、エージェントが自らの判断でマネージャに事象を通知するのは「trap」です。trapは、ネットワーク機器の異常や重要なイベントを即座に知らせるために使われ、マネージャからの要求を待たずに送信されます。これに対し、get-requestやset-requestはマネージャからエージェントへの命令や情報取得要求であり、エージェントからの自発的な通知ではありません。
よくある誤解
trapはマネージャからの要求に対する応答ではなく、エージェントからの自発的な通知である点を混同しやすいです。get-requestやset-requestを自発的通知と誤解することがあります。
解法ステップ
- SNMPの基本的な役割を理解する(マネージャとエージェントの関係)。
- 各メッセージタイプの役割を整理する(get-request, get-response, set-request, trap)。
- 「自発的にマネージャに知らせる」という条件に合致するメッセージを特定する。
- trapがエージェントからの非同期通知であることを確認し、正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: get-request
マネージャがエージェントに情報を要求するメッセージであり、自発的通知ではありません。 - イ: get-response
get-requestに対するエージェントの応答で、要求に対する返答です。 - ウ: set-request
マネージャがエージェントに設定変更を指示するメッセージで、自発的通知ではありません。 - エ: trap
エージェントが自発的にマネージャに事象を通知するためのメッセージで正解です。
補足コラム
SNMPはネットワーク機器の監視・管理に広く使われるプロトコルで、v1は最初のバージョンです。trapは重要なイベントを即時に通知するため、障害検知やアラートに欠かせません。後続のバージョンではセキュリティ強化も図られています。
FAQ
Q: trapメッセージはどのようなタイミングで送信されますか?
A: エージェントが異常や重要イベントを検知した際に、自発的にマネージャへ即時通知します。
A: エージェントが異常や重要イベントを検知した際に、自発的にマネージャへ即時通知します。
Q: get-requestとtrapの違いは何ですか?
A: get-requestはマネージャからの情報要求で、trapはエージェントからの自発的通知です。
A: get-requestはマネージャからの情報要求で、trapはエージェントからの自発的通知です。
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