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情報処理安全確保支援士試験 2013年 秋期 午前2 問19
電子メールシステムにおいて、利用者端末がサーバから電子メールを受信するために使用するプロトコルであり、選択した電子メールだけを利用者端末へ転送する機能、サーバ上の電子メールを検索する機能、電子メールのヘッダだけを取り出す機能などをもつものはどれか。
ア:IMAP4(正解)
イ:MIME
ウ:POP3
エ:SMTP
解説
電子メール受信プロトコルの特徴と機能【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:電子メールの受信において、選択したメールのみを端末に転送し、サーバ上のメール検索やヘッダ取得が可能なのはIMAP4です。
- 根拠:IMAP4はメールの管理をサーバ側で行い、部分的なメール取得や状態管理ができるため利便性が高いです。
- 差がつくポイント:POP3はメールをすべてダウンロードしサーバから削除することが多く、メールの部分取得やサーバ上の検索機能は持ちません。
正解の理由
ア: IMAP4は、利用者端末がサーバ上のメールを選択的に受信できるプロトコルです。メールのヘッダだけを取得したり、サーバ上でメールを検索したりする機能を持ち、複数端末でのメール管理に適しています。これに対し、POP3は基本的にメールをすべてダウンロードし、サーバ上のメール管理機能は限定的です。MIMEはメールの形式を定める規格であり、SMTPはメール送信のためのプロトコルです。
よくある誤解
POP3もメール受信に使われるため、IMAP4と混同されやすいですが、POP3はサーバ上のメール管理機能がほとんどありません。MIMEはメールの内容形式に関する規格であり、プロトコルではありません。
解法ステップ
- 問題文から「選択したメールだけを転送」「サーバ上のメール検索」「ヘッダだけの取得」機能を確認。
- これらの機能があるのはIMAP4であることを思い出す。
- POP3はメールを一括ダウンロードし、サーバ上のメール管理は限定的であると理解。
- MIMEはメールの形式規格、SMTPは送信プロトコルであるため除外。
- よって、正解はIMAP4(ア)と判断。
選択肢別の誤答解説
- ア: IMAP4
正解。メールの部分取得やサーバ上のメール管理が可能。 - イ: MIME
メールの本文や添付ファイルの形式を定める規格であり、メール受信プロトコルではない。 - ウ: POP3
メールを一括でダウンロードし、サーバ上のメール管理や部分取得機能は基本的にない。 - エ: SMTP
メール送信のためのプロトコルであり、受信には使われない。
補足コラム
IMAP4(Internet Message Access Protocol version 4)は、メールサーバ上のメールを直接操作できるため、複数の端末で同じメールボックスを共有するのに適しています。POP3は古くから使われているプロトコルで、メールを端末にダウンロードして管理する方式です。近年はIMAP4の利用が増えています。
FAQ
Q: IMAP4とPOP3の最大の違いは何ですか?
A: IMAP4はサーバ上のメールを管理し部分的に取得可能ですが、POP3はメールを一括ダウンロードしサーバ上のメールは基本的に削除されます。
A: IMAP4はサーバ上のメールを管理し部分的に取得可能ですが、POP3はメールを一括ダウンロードしサーバ上のメールは基本的に削除されます。
Q: MIMEはメールのどの部分に関係していますか?
A: MIMEはメールの本文や添付ファイルの形式やエンコード方法を定める規格で、メールの内容表現に関係しています。
A: MIMEはメールの本文や添付ファイルの形式やエンコード方法を定める規格で、メールの内容表現に関係しています。
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