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情報処理安全確保支援士試験 2013年 秋期 午前2 問23
表は、システムへの要求の明確さに応じた開発方針と、開発方針に適した開発モデルの組である。a〜cに該当する開発モデルの組合せはどれか。


ア:
イ:(正解)
ウ:
エ:
解説
システム要求の明確さに応じた開発モデルの組合せ【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:要求の明確さに応じて、ウォータフォール、プロトタイピング、進化的モデルを適切に選択するのが正解です。
- 根拠:要求が明確ならウォータフォール、部分的に不明確ならプロトタイピング、変更が多いなら進化的モデルが適しているためです。
- 差がつくポイント:各開発モデルの特徴と要求の状態を正確に理解し、表の開発方針と対応付けられるかが合否を分けます。
正解の理由
選択肢イは、
- a(要求が明確)にウォータフォールモデル、
- b(要求に不明確な部分あり)にプロトタイピングモデル、
- c(要求に変更の可能性が高い)に進化的モデルを割り当てています。
これは各モデルの特徴と開発方針に最も合致しているため正解です。ウォータフォールは要求が固定されている場合に適し、プロトタイピングは不明確な要求を早期に明確化するために簡易システムを作成し評価します。進化的モデルは要求変更に柔軟に対応し、段階的に機能を追加していく開発方針に合致します。
よくある誤解
ウォータフォールモデルはすべての状況で使えると誤解されがちですが、要求が不明確や変更が多い場合には適しません。プロトタイピングと進化的モデルの違いも混同しやすいポイントです。
解法ステップ
- 要求の明確さごとの開発方針を理解する。
- 各開発モデルの特徴を整理する。
- 要求が明確な場合はウォータフォールモデルを選ぶ。
- 要求に不明確な部分がある場合はプロトタイピングモデルを選ぶ。
- 要求変更が多い場合は進化的モデルを選ぶ。
- 表のa〜cに対応するモデルを選択肢と照合する。
選択肢別の誤答解説
- ア:bに進化的モデル、cにプロトタイピングモデルを割り当てており、要求の不明確さや変更の多さに対するモデルの適合性が逆になっています。
- イ:正解。要求の状態と開発モデルの特徴が正しく対応しています。
- ウ:aに進化的モデル、bにウォータフォールモデルを割り当てており、要求が明確な場合に進化的モデルを使うのは非効率です。
- エ:aにプロトタイピングモデル、bにウォータフォールモデルを割り当てており、要求が明確な場合にプロトタイピングを使うのは過剰対応です。
補足コラム
- ウォータフォールモデルは段階的に設計・開発を進めるため、要求が確定している場合に効率的です。
- プロトタイピングモデルは試作品を作りながら要求を明確化するため、要求が不明確な初期段階に適しています。
- 進化的モデルは要求変更に柔軟に対応し、段階的に機能を追加していくため、変動の激しい環境に向いています。
FAQ
Q: ウォータフォールモデルはなぜ要求が明確な場合に適しているのですか?
A: 要求が確定しているため、設計からテストまで順序良く進められ、変更コストが低減できるからです。
A: 要求が確定しているため、設計からテストまで順序良く進められ、変更コストが低減できるからです。
Q: プロトタイピングモデルと進化的モデルの違いは何ですか?
A: プロトタイピングは要求の明確化を目的に試作品を作る段階的手法で、進化的モデルは要求変更に対応しながら機能を段階的に完成させる手法です。
A: プロトタイピングは要求の明確化を目的に試作品を作る段階的手法で、進化的モデルは要求変更に対応しながら機能を段階的に完成させる手法です。
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