情報処理安全確保支援士試験 2014年 秋期 午前220


インターネット標準RFC5322(旧RFC822)に準拠した電子メールにおいて,ヘッダと本体を区別する方法はどれか。
で囲まれた部分をヘッダ,とで囲まれた部分を本体とする。
1個のピリオドだけから成る行の前後でヘッダと本体を分ける。
Subjectフィールドがヘッダの最後であり,それ以降を本体とする。
最初に現れる空行の前後でヘッダと本体を分ける。(正解)

解説

インターネット標準RFC5322(旧RFC822)に準拠した電子メールのヘッダと本体の区別方法【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:電子メールのヘッダと本体は「最初に現れる空行」で区切られる。
  • 根拠:RFC5322ではヘッダは連続したフィールドの集合であり、空行がヘッダの終わりを示す。
  • 差がつくポイント:HTMLタグや特定の文字列で区切るのではなく、空行の有無を正確に理解することが重要。

正解の理由

RFC5322(旧RFC822)における電子メールの構造は、ヘッダ部と本文部に分かれており、これらは「最初に現れる空行」で区切られます。ヘッダは複数のフィールド(From, To, Subjectなど)で構成され、空行が現れるとヘッダの終わりを示し、その後に本文が続きます。したがって、選択肢エの「最初に現れる空行の前後でヘッダと本体を分ける」が正解です。

よくある誤解

HTMLのタグで区切ると思い込む、または特定のフィールド(Subjectなど)で区切ると誤解しやすいです。電子メールはテキストベースであり、空行が区切りの基本です。

解法ステップ

  1. RFC5322の電子メール構造を理解する。
  2. ヘッダは複数のフィールドで構成される連続したテキストであることを確認。
  3. ヘッダと本文の区切りは「空行」であることを覚える。
  4. 選択肢の中で空行を区切りにしているものを探す。
  5. 空行で区切る選択肢エを正解と判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: HTMLのように<header><body>タグで区切るのはウェブページの仕様であり、メールのRFC規格には存在しません。
  • イ: 1個のピリオドだけから成る行はSMTPプロトコルでメール送信終了を示すもので、ヘッダと本文の区切りではありません。
  • ウ: Subjectフィールドはヘッダの一部であり、最後のフィールドとは限らず、これ以降が本文とは限りません。
  • エ: 最初に現れる空行でヘッダと本文を区切るのがRFC5322の正しい仕様です。

補足コラム

電子メールの送信にはSMTPが使われ、本文の終端は「ピリオド1個の行」で示されますが、これは本文の終わりであり、ヘッダと本文の区切りとは異なります。また、メール本文はMIME形式で多様な形式を扱えますが、ヘッダと本文の基本的な区切りは常に空行です。

FAQ

Q: なぜHTMLタグで区切らないのですか?
A: 電子メールはテキストベースのプロトコルであり、HTMLはメール本文の一部として使われることはありますが、構造の区切りには使われません。
Q: ピリオド1個の行は何のために使われますか?
A: SMTPプロトコルでメールデータの終了を示すために使われ、ヘッダと本文の区切りとは異なります。

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