ホーム > 情報処理安全確保支援士試験 > 2014年 春期
情報処理安全確保支援士試験 2014年 春期 午前2 問18
10Mビット/秒のLANで接続された4台のノード(A,B,C,D)のうち、2組(AとB,CとD)のノード間でそれぞれ次のファイル転送を行った場合、LANの利用率はおよそ何%か。ここで、転送時にはファイルの大きさの30%に当たる各種制情報が付加されるものとする。また、LANではリピータハブが使用されており、更に衝突は考えないものとする。
ファイルの大きさ:平均1,000バイト
ファイルの転送頻度:平均60回/秒(1組当たり)
ア:2
イ:6
ウ:10
エ:12(正解)
解説
10Mビット/秒のLANの利用率計算【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:LANの利用率は約12%となり、選択肢はエが正解です。
- 根拠:ファイルサイズに制御情報30%を加え、2組の転送回数を考慮して総ビット数を算出し、帯域幅で割る計算を行います。
- 差がつくポイント:制御情報の加算や複数組の同時転送を正確に反映し、単位変換ミスを防ぐことが重要です。
正解の理由
ファイルサイズは1,000バイトに制御情報30%を加え、1,000 × 1.3 = 1,300バイトとなります。
1バイト = 8ビットなので、1,300 × 8 = 10,400ビットです。
1組あたりの転送頻度は60回/秒、2組で合計120回/秒です。
よって、1秒あたりの総転送ビット数は 10,400 × 120 = 1,248,000ビット。
LANの帯域幅は10Mビット/秒(10,000,000ビット/秒)なので、利用率は
約12%となり、選択肢のエが最も近い値です。
1バイト = 8ビットなので、1,300 × 8 = 10,400ビットです。
1組あたりの転送頻度は60回/秒、2組で合計120回/秒です。
よって、1秒あたりの総転送ビット数は 10,400 × 120 = 1,248,000ビット。
LANの帯域幅は10Mビット/秒(10,000,000ビット/秒)なので、利用率は
約12%となり、選択肢のエが最も近い値です。
よくある誤解
制御情報の割合を無視してファイルサイズだけで計算したり、転送回数を1組分だけで計算してしまうことが多いです。
解法ステップ
- ファイルサイズに制御情報の30%を加算し、転送1回あたりのビット数を求める。
- 1バイトを8ビットに換算する。
- 1組あたりの転送回数(60回/秒)とノード組数(2組)を掛けて、1秒あたりの総転送回数を求める。
- 1回あたりのビット数と総転送回数を掛けて、1秒あたりの総転送ビット数を算出する。
- LANの帯域幅(10Mビット/秒)で割り、利用率を求める。
選択肢別の誤答解説
- ア(2%):制御情報の加算や2組分の転送回数を考慮していないため、利用率が過小評価されています。
- イ(6%):転送回数を1組分だけ計算したか、制御情報の割合を半分に誤認した可能性があります。
- ウ(10%):計算は近いものの、制御情報の割合や転送回数の合計を正確に反映できていません。
- エ(12%):正確に制御情報と2組の転送回数を考慮し、正しい利用率を算出しています。
補足コラム
リピータハブを使用したLANでは、全ノードが同一の伝送媒体を共有するため、衝突が発生しやすいですが、本問題では衝突を考慮しない前提です。利用率計算は純粋にデータ転送量と帯域幅の比率で求められます。
FAQ
Q: 制御情報の30%はどのように計算に反映すればよいですか?
A: ファイルサイズに30%を乗じて増加分を加え、転送1回あたりの総データ量として計算します。
A: ファイルサイズに30%を乗じて増加分を加え、転送1回あたりの総データ量として計算します。
Q: 複数組の転送がある場合、利用率はどう計算しますか?
A: 各組の転送回数を合計し、1秒あたりの総転送回数として計算します。
A: 各組の転送回数を合計し、1秒あたりの総転送回数として計算します。
関連キーワード: LAN利用率, ファイル転送, 制御情報, 帯域幅計算, リピータハブ