情報処理安全確保支援士試験 2014年 春期 午前222


UML2.0 においてオブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか。
アクティビティ図
コミュニケーション図
シーケンス図(正解)
ユースケース図

解説

UML2.0 においてオブジェクト間の相互作用を時間の経過に注目して記述するものはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:オブジェクト間の相互作用を時間軸で表現するのはシーケンス図です。
  • 根拠:シーケンス図はメッセージの送受信を時間の流れに沿って縦方向に描きます。
  • 差がつくポイント:コミュニケーション図は関係性重視、アクティビティ図は処理の流れ、ユースケース図は機能の概要を示します。

正解の理由

シーケンス図はUML2.0でオブジェクト間のメッセージ交換を時間軸に沿って表現する図です。縦軸が時間の経過を示し、横軸にオブジェクトが並びます。これにより、どのオブジェクトがいつどのメッセージを送ったかが明確にわかります。したがって、時間の経過に注目した相互作用の記述に最適です。

よくある誤解

コミュニケーション図もオブジェクト間のやり取りを示しますが、時間軸ではなく関係性やメッセージの順序を重視します。アクティビティ図は処理の流れを表すため、時間経過の相互作用とは異なります。

解法ステップ

  1. 問題文の「時間の経過に注目して記述する」と「オブジェクト間の相互作用」に注目する。
  2. UMLの各図の特徴を思い出す。
  3. シーケンス図は時間軸に沿ったメッセージ交換を表すことを確認する。
  4. 他の図は時間軸を重視しないことを理解する。
  5. 正解はシーケンス図(ウ)と判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: アクティビティ図は処理や作業の流れを示し、時間軸でのオブジェクト間相互作用を表現しません。
  • イ: コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性やメッセージの順序を示しますが、時間の経過を縦軸で表現しません。
  • ウ: シーケンス図は時間軸に沿ってオブジェクト間のメッセージ交換を表現し、問題文の条件に合致します。
  • エ: ユースケース図はシステムの機能や利用者との関係を示すもので、時間経過や相互作用の詳細は扱いません。

補足コラム

UML2.0では相互作用図としてシーケンス図とコミュニケーション図があり、両者は相互作用の異なる視点を提供します。シーケンス図は時間軸重視、コミュニケーション図は構造重視です。設計や分析の目的に応じて使い分けることが重要です。

FAQ

Q: シーケンス図とコミュニケーション図の違いは何ですか?
A: シーケンス図は時間軸に沿ってメッセージの流れを示し、コミュニケーション図はオブジェクト間の関係性やメッセージの順序を示します。
Q: アクティビティ図はどんな場合に使いますか?
A: アクティビティ図は業務プロセスや処理の流れを視覚化する際に使い、時間軸での相互作用表現には適しません。

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