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情報処理安全確保支援士試験 2015年 秋期 午前2 問18
DNSのMXレコードで指定するものはどれか。
ア:宛先ドメインへの電子メールを受け付けるメールサーバ(正解)
イ:エラーが発生したときの通知先のメールアドレス
ウ:複数のDNSサーバが動作しているときのマスタDNSサーバ
エ:メーリングリストを管理しているサーバ
解説
DNSのMXレコードで指定するものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:MXレコードはメール交換(Mail Exchange)用のサーバを指定し、宛先ドメインのメール受信先を示します。
- 根拠:DNSのMXレコードはメール配送のために使われ、メールサーバのホスト名と優先順位を登録します。
- 差がつくポイント:MXレコードはメールの配送先サーバを示すため、通知先メールアドレスやDNSのマスタサーバとは異なる役割です。
正解の理由
MXレコードは「Mail Exchange」の略で、ドメイン宛ての電子メールを受け付けるメールサーバのホスト名をDNSに登録します。これにより、送信側のメールサーバは宛先ドメインのMXレコードを参照し、どのメールサーバにメールを送ればよいかを判断します。したがって、正解は「ア: 宛先ドメインへの電子メールを受け付けるメールサーバ」です。
よくある誤解
MXレコードはメールの配送先サーバを指定するものであり、エラー通知先のメールアドレスやDNSの管理サーバを示すものではありません。
解法ステップ
- MXレコードの役割を理解する(メール配送先のサーバ指定)。
- 選択肢の内容をメール配送に関係するかで判断する。
- 「メールサーバ」を指定している選択肢を選ぶ。
- 他の選択肢がメール配送以外の役割であることを確認する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 宛先ドメインへの電子メールを受け付けるメールサーバ → 正解。MXレコードはメール受信サーバを指定する。
- イ: エラーが発生したときの通知先のメールアドレス → 誤り。これはメールのエラーメッセージ送信先であり、DNSのMXレコードとは無関係。
- ウ: 複数のDNSサーバが動作しているときのマスタDNSサーバ → 誤り。これはDNSのSOAレコードやNSレコードの役割。
- エ: メーリングリストを管理しているサーバ → 誤り。メーリングリスト管理はメールサーバの機能であり、MXレコードの指定対象ではない。
補足コラム
MXレコードには優先順位(Preference値)が設定でき、複数のメールサーバが登録されている場合は数値の小さいサーバから優先的にメールが送られます。これにより冗長性や負荷分散が実現されます。
FAQ
Q: MXレコードが設定されていないドメインにメールを送るとどうなる?
A: 送信側はMXレコードがない場合、Aレコード(IPアドレス)を参照してメールを送ろうとしますが、正常に届かないことがあります。
A: 送信側はMXレコードがない場合、Aレコード(IPアドレス)を参照してメールを送ろうとしますが、正常に届かないことがあります。
Q: MXレコードの優先順位はどのように使われる?
A: 数値が小さいほど優先度が高く、メールは優先度の高いサーバから順に配送されます。
A: 数値が小さいほど優先度が高く、メールは優先度の高いサーバから順に配送されます。
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