情報処理安全確保支援士試験 2015年 春期 午前201


Webのショッピングサイトを安全に利用するため,WebサイトのSSL証明書を表示して内容を確認する。Webサイトが,EV SSL証明書を採用している場合,存在するサブジェクトフィールドのOrganization Nameに記載されているものはどれか。
Webサイトの運営団体の組織名(正解)
証明書の登録業務を行う機関(RA)の組織名
証明書の発行業務を行う機関(CA)の組織名
ドメイン名の登録申請を受け付ける機関(レジストラ)の組織名

解説

WebサイトのEV SSL証明書におけるOrganization Nameの内容【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:EV SSL証明書のOrganization NameにはWebサイト運営団体の正式な組織名が記載されます。
  • 根拠:EV SSLは厳格な実在証明を行い、運営組織の実態を証明するために組織名を明示します。
  • 差がつくポイント:証明書の発行者や登録機関ではなく、あくまでWebサイト運営者の組織名が表示される点を理解することが重要です。

正解の理由

EV(Extended Validation)SSL証明書は、Webサイトの運営団体が実在し、信頼できる組織であることを厳密に審査して発行されます。そのため、証明書のサブジェクトフィールドにあるOrganization Nameには、実際にWebサイトを運営する組織の正式名称が記載されます。これにより利用者は、サイトの運営者が明確に確認でき、安全性を判断できます。

よくある誤解

証明書の発行機関(CA)や登録業務機関(RA)、ドメイン登録機関(レジストラ)の名前が記載されると誤解しがちですが、EV SSL証明書のOrganization NameはWebサイト運営団体の名前です。

解法ステップ

  1. EV SSL証明書の特徴を理解する(厳格な実在証明が必要)。
  2. サブジェクトフィールドのOrganization Nameの意味を確認する。
  3. 選択肢の中で「Webサイト運営団体の組織名」を選ぶ。
  4. 発行機関や登録機関は別のフィールドや役割であることを区別する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: Webサイトの運営団体の組織名 → 正解。EV SSL証明書のOrganization Nameはここに該当。
  • イ: 証明書の登録業務を行う機関(RA)の組織名 → RAは証明書発行の申請受付を行うが、Organization Nameには記載されない。
  • ウ: 証明書の発行業務を行う機関(CA)の組織名 → CAは証明書を発行するが、Organization Nameは運営団体の名前。
  • エ: ドメイン名の登録申請を受け付ける機関(レジストラ)の組織名 → レジストラはドメイン管理機関であり、証明書のOrganization Nameとは無関係。

補足コラム

EV SSL証明書は、通常のドメイン認証(DV)や組織認証(OV)証明書よりも厳格な審査を経て発行されます。ブラウザのアドレスバーに組織名が表示されることもあり、ユーザーに高い信頼性を示します。これによりフィッシング詐欺などのリスクを低減できます。

FAQ

Q: EV SSL証明書とOV SSL証明書の違いは何ですか?
A: EV SSLはより厳格な実在証明を行い、組織名を明示表示するのに対し、OV SSLは組織の存在確認はするものの表示は限定的です。
Q: Organization Nameはどのように確認できますか?
A: ブラウザの証明書情報表示機能で、サブジェクトフィールドのOrganization Nameを確認できます。

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