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情報処理安全確保支援士試験 2015年 春期 午前2 問23
マッシュアップを利用してWebコンテンツを表示している例として,最も適切なものはどれか。
ア:Webブラウザにプラグインを組み込み,動画やアニメーションを表示する。
イ:地図上のカーソル移動に伴い,Webページを切り替えずにスクロール表示する。
ウ:鉄道経路の探索結果上に,各鉄道会社のWebページへのリンクを表示する。
エ:店舗案内のWebページ上に,他のサイトが提供する地図検索機能を利用して出力された情報を表示する。(正解)
解説
マッシュアップを利用してWebコンテンツを表示している例【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:マッシュアップとは複数の異なるWebサービスやデータを組み合わせて新しい価値を生み出す技術であり、選択肢エが最も適切です。
- 根拠:他サイトの地図検索機能を自サイトに組み込み、独自の店舗案内と連携して表示することが典型的なマッシュアップの例です。
- 差がつくポイント:単なる機能追加やページ遷移なしの表示ではなく、外部サービスのデータや機能を組み合わせて新しいコンテンツを作る点を理解しましょう。
正解の理由
選択肢エは、店舗案内のWebページに他のサイトが提供する地図検索機能を組み込み、外部サービスの情報を活用して表示しています。これは異なるWebサービスを融合させて新たな価値を提供する「マッシュアップ」の典型例です。単に自サイト内で機能を実装するのではなく、外部のAPIやサービスを利用している点が重要です。
よくある誤解
マッシュアップは単にWebページ内で動画やアニメーションを表示したり、ページ遷移なしにスクロール表示することではありません。外部サービスのデータや機能を組み合わせることが本質です。
解法ステップ
- マッシュアップの定義を確認する(複数のWebサービスやデータを組み合わせること)。
- 各選択肢がどのような技術や機能を示しているかを分析する。
- 外部サービスの機能やデータを利用しているかを判断する。
- 外部サービスの利用が明確な選択肢を正解とする。
選択肢別の誤答解説
- ア: Webブラウザにプラグインを組み込み動画やアニメーションを表示するのは単なる機能拡張であり、マッシュアップとは異なります。
- イ: 地図上のカーソル移動に伴いページを切り替えずにスクロール表示するのはAjaxなどの技術利用例で、マッシュアップの定義には当てはまりません。
- ウ: 鉄道経路の探索結果に各鉄道会社のWebページへのリンクを表示するのは単なるリンク集であり、外部サービスの機能やデータを組み合わせているわけではありません。
- エ: 店舗案内のWebページに他サイトの地図検索機能を組み込み、外部サービスの情報を活用しているためマッシュアップの典型例です。
補足コラム
マッシュアップはWeb 2.0時代に注目された技術で、Google Maps APIを利用した地図表示やSNSのデータ連携などが代表例です。API(Application Programming Interface)を活用し、異なるサービスの機能やデータを組み合わせることで新しいサービスを生み出します。近年はクラウドサービスやIoT連携でもマッシュアップの考え方が活用されています。
FAQ
Q: マッシュアップとAjaxは同じですか?
A: いいえ。Ajaxは非同期通信技術であり、マッシュアップは複数のWebサービスを組み合わせる概念です。Ajaxはマッシュアップ実装の一部として使われることがあります。
A: いいえ。Ajaxは非同期通信技術であり、マッシュアップは複数のWebサービスを組み合わせる概念です。Ajaxはマッシュアップ実装の一部として使われることがあります。
Q: マッシュアップに必要な技術は何ですか?
A: 主にAPIの利用、JavaScriptやAjaxによる非同期通信、JSONやXMLなどのデータフォーマットの理解が必要です。
A: 主にAPIの利用、JavaScriptやAjaxによる非同期通信、JSONやXMLなどのデータフォーマットの理解が必要です。
関連キーワード: マッシュアップ, API連携, Webサービス統合, Ajax, 地図API, Webコンテンツ表示