ホーム > 情報処理安全確保支援士試験 > 2016年秋期

情報処理安全確保支援士試験 2016年秋期午前2 問23

システムの特性や制約に応じた開発方針と、開発方針に適した開発モデルの組である。a〜cに該当する開発モデルの組合せはどれか。

ア：

イ：（正解）

ウ：

エ：

解説

情報処理技術者試験「午前2」のこの問題は、システム開発の「開発方針」と、それに適した「開発モデル」の対応関係を理解しているかどうかを問うものです。

システム開発には、要求の性質やプロジェクトの条件に応じて、最適な開発方針と開発モデルを選択する必要があります。ここで重要なのは、３つの開発方針と、それに対応する代表的な開発モデルを正しく結びつけることです。

最初にコア部分を開発し、順次機能を追加していく方針
→ これは「段階的モデル」に対応し、小さな単位で機能を開発・統合しながら完成度を高める方法です。
要求が明確なので、全機能を一斉に開発する方針
→ 要求がはっきりしている場合は「ウォータフォールモデル」が適しています。ウォータフォールモデルは、要件定義から設計、実装、テスト、保守の工程を順に行うため、一斉開発に向いています。
要求に不明確な部分があり、開発を繰り返しながら要求を洗練していく方針
→ 不明確な要求は「進化的モデル」が適しており、開発と評価を繰り返しながら完成度をあげていきます。これを反復型やプロトタイピング型とも言います。

問題文の３つの開発方針に対応する開発モデルは、表の列a、b、cとして示されています。これを基に当てはめると：

開発方針	対応モデル
最初にコア部分を開発し、順次機能を追加していく	段階的モデル（a列のイ行）
要求が明確なので、全機能を一斉に開発する	ウォータフォールモデル（b列のイ行）
要求に不明確な部分があり、繰り返し開発して要求を洗練していく	進化的モデル（c列のイ行）

この対応を示したのが「イ」の行となります。

この理解が合格に重要です。どの開発方針にどのモデルが合うかをしっかり覚えてください。

このように整理しておくと、それぞれの開発方針に最適な開発モデルを選べるようになります。問題の正解は「イ」です。