情報処理安全確保支援士試験 2016年 春期 午前218


無線LANで用いられる SSID の説明として,適切なものはどれか。
48ビットのネットワーク識別子であり,アクセスポイントのMACアドレスと一致する。
48ビットのホスト識別子であり,有線LANのMACアドレスと同様の働きをする。
最長32オクテットのネットワーク識別子であり,接続するアクセスポイントの選択に用いられる。(正解)
最長32オクテットのホスト識別子であり,ネットワーク上で一意である。

解説

無線LANで用いられるSSIDの説明【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:SSIDは最長32オクテットのネットワーク識別子で、アクセスポイントの選択に使われます。
  • 根拠:SSIDは無線LANのネットワーク名として機器が接続先を識別するための文字列です。
  • 差がつくポイント:MACアドレスとは異なり、SSIDはネットワーク単位の識別子であり、必ずしも一意である必要はありません。

正解の理由

SSID(Service Set Identifier)は無線LANのネットワーク名を示す識別子で、最大32オクテット(文字)まで設定可能です。これにより、複数のアクセスポイントが存在する環境で、利用者は接続したいネットワークをSSIDで選択します。
選択肢ウは「最長32オクテットのネットワーク識別子であり、接続するアクセスポイントの選択に用いられる」と正確に説明しているため正解です。

よくある誤解

SSIDはMACアドレスのような物理的な識別子ではなく、ネットワーク名としての論理的識別子です。
また、SSIDは必ずしも一意である必要はなく、同じSSIDを複数のアクセスポイントが使うこともあります。

解法ステップ

  1. SSIDの役割を理解する(無線LANのネットワーク名であること)。
  2. SSIDの長さ制限を確認する(最長32オクテット)。
  3. MACアドレスとの違いを把握する(MACは48ビットの物理アドレス)。
  4. 選択肢の説明がSSIDの特徴に合致しているかを比較する。
  5. ネットワーク識別子としての役割を持つ選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 48ビットのネットワーク識別子であり、アクセスポイントのMACアドレスと一致する。
    → MACアドレスは48ビットの物理アドレスであり、SSIDとは別物です。SSIDは文字列であり、MACアドレスと一致しません。
  • イ: 48ビットのホスト識別子であり、有線LANのMACアドレスと同様の働きをする。
    → SSIDはホスト識別子ではなく、ネットワーク識別子です。MACアドレスはホストの物理アドレスであり、SSIDの役割とは異なります。
  • ウ: 最長32オクテットのネットワーク識別子であり,接続するアクセスポイントの選択に用いられる。
    → 正解。SSIDの定義と役割を正確に表しています。
  • エ: 最長32オクテットのホスト識別子であり,ネットワーク上で一意である。
    → SSIDはホスト識別子ではなくネットワーク識別子であり、一意である必要もありません。

補足コラム

SSIDは無線LANのネットワーク名として、ユーザーが接続先を識別するために使われます。SSIDを隠す設定(ステルスSSID)も可能ですが、セキュリティ対策としては不十分であり、WPA2/WPA3などの暗号化設定が重要です。
また、同じSSIDを複数のアクセスポイントで使うことで、シームレスなローミングが可能になります。

FAQ

Q: SSIDは必ず一意でなければなりませんか?
A: いいえ、SSIDは必ずしも一意である必要はなく、同じSSIDを複数のアクセスポイントが使うこともあります。
Q: SSIDとMACアドレスは同じものですか?
A: いいえ、SSIDはネットワーク名の文字列で、MACアドレスは機器固有の48ビット物理アドレスです。

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