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情報処理安全確保支援士試験 2016年 春期 午前2 問23
アジャイルソフトウェア開発などで導入されている“ペアプログラミング”の説明はどれか。
ア:開発工程の初期段階に要求仕様を確認するために,プログラマと利用者がペアとなり,試作した画面や帳票を見て,相談しながらプログラムの開発を行う。
イ:効率よく開発するために,2人のプログラマがペアとなり,メインプログラムとサブプログラムを分担して開発を行う。
ウ:短期間で開発するために,2人のプログラマがペアとなり,作業と休憩を交代しながら長時間にわたって連続でプログラムの開発を行う。
エ:品質の向上や知識の共有を図るために,2人のプログラマがペアとなり,その場で相談したりレビューしたりしながら,一つのプログラムの開発を行う。(正解)
解説
アジャイル開発におけるペアプログラミングの説明【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ペアプログラミングは2人のプログラマが協力し、相談やレビューをしながら1つのプログラムを共同で開発する手法です。
- 根拠:アジャイル開発の特徴である品質向上と知識共有を目的としており、リアルタイムのコミュニケーションが重要です。
- 差がつくポイント:単に作業を分担するのではなく、2人が同時にコードを書くことでバグの早期発見やスキルアップを図る点が理解できているかが鍵です。
正解の理由
選択肢エは、ペアプログラミングの本質である「2人のプログラマがペアとなり、その場で相談やレビューをしながら1つのプログラムを共同で開発する」ことを正確に表現しています。これによりコードの品質向上や知識の共有が促進され、アジャイル開発の効率化に寄与します。
よくある誤解
ペアプログラミングは単に作業を分担することではなく、2人が同時にコードを確認し合いながら進める共同作業です。休憩を交代で取る手法や利用者との相談を指すわけではありません。
解法ステップ
- 問題文の「ペアプログラミング」の目的を確認する(品質向上・知識共有)。
- 選択肢の内容が「2人のプログラマが協力して1つのプログラムを作る」かをチェック。
- 「相談やレビューをしながら」という表現があるかを探す。
- 作業の分担や利用者との相談など、ペアプログラミングの本質から外れる選択肢を除外。
- 最も本質に合致する選択肢エを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 利用者とプログラマがペアになるのはペアプログラミングではなく、要求確認やユーザ参加型開発の説明です。
- イ: 2人がメインとサブプログラムを分担するのは分業であり、ペアプログラミングの協働作業とは異なります。
- ウ: 作業と休憩を交代するのは作業管理の話で、ペアプログラミングの定義には含まれません。
- エ: 2人のプログラマが相談やレビューをしながら1つのプログラムを共同で開発する正しい説明です。
補足コラム
ペアプログラミングはアジャイル開発の代表的なプラクティスの一つで、コードの品質向上だけでなく、知識の共有や新人教育にも効果的です。ペアの役割は「ドライバー(コードを書く人)」と「ナビゲーター(設計やレビューを行う人)」に分かれ、定期的に交代しながら作業を進めます。
FAQ
Q: ペアプログラミングは必ず2人で同じPCを使うのですか?
A: 基本的には同じPCを使いリアルタイムでコードを書く形式ですが、リモート環境では画面共有ツールを使うこともあります。
A: 基本的には同じPCを使いリアルタイムでコードを書く形式ですが、リモート環境では画面共有ツールを使うこともあります。
Q: ペアプログラミングは効率が悪くなることはありませんか?
A: 初めは効率が落ちることもありますが、バグの早期発見や知識共有により長期的には開発効率と品質が向上します。
A: 初めは効率が落ちることもありますが、バグの早期発見や知識共有により長期的には開発効率と品質が向上します。
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