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情報処理安全確保支援士試験 2017年 秋期 午前2 問18
ルータで接続された二つのセグメント間でのコリジョンの伝搬とブロードキャストフレームの中継について,適切な組合せはどれか。

ア:(正解)
イ:
ウ:
エ:
解説
ルータで接続された二つのセグメント間でのコリジョンの伝搬とブロードキャストフレームの中継について【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ルータはコリジョンを伝搬させず、ブロードキャストフレームも中継しないため、正解は「ア」です。
- 根拠:ルータは異なるネットワークセグメントを分割し、物理的な衝突ドメインを分離するためコリジョンは伝搬しません。さらに、ルータはブロードキャストドメインも分割し、ブロードキャストフレームを中継しません。
- 差がつくポイント:スイッチやハブとルータの役割の違いを理解し、コリジョンとブロードキャストの伝搬範囲を正確に区別できることが重要です。
正解の理由
ルータはOSI参照モデルの第3層(ネットワーク層)で動作し、異なるネットワーク間のパケット転送を行います。物理層やデータリンク層の衝突ドメインを分割するため、コリジョンはルータを越えて伝搬しません。また、ルータはブロードキャストドメインも分割するため、ブロードキャストフレームはルータを通過して中継されません。したがって、「コリジョンの伝搬しない」「ブロードキャストフレームの中継しない」が正しい組み合わせであり、「ア」が正解です。
よくある誤解
ルータはパケットを中継するため、ブロードキャストも中継すると誤解されがちですが、実際にはブロードキャストドメインを分割し中継しません。コリジョンの伝搬についても、スイッチやハブと混同しないよう注意が必要です。
解法ステップ
- コリジョンの伝搬範囲を理解する(物理層・データリンク層の衝突ドメイン単位)。
- ルータが異なるネットワークセグメントを分割し、コリジョンを伝搬させないことを確認。
- ブロードキャストフレームの中継範囲を理解し、ルータはブロードキャストドメインを分割し中継しないことを確認。
- 選択肢の組み合わせと照らし合わせて正しいものを選択。
選択肢別の誤答解説
- ア 伝搬しない 中継しない
→ 正解。ルータはコリジョンもブロードキャストも伝搬・中継しない。 - イ 伝搬しない 中継する
→ 誤り。ルータはブロードキャストを中継しないため不正解。 - ウ 伝搬する 中継しない
→ 誤り。コリジョンはルータを越えて伝搬しないため不正解。 - エ 伝搬する 中継する
→ 誤り。コリジョンもブロードキャストもルータを越えて伝搬・中継しないため不正解。
補足コラム
- **コリジョン(衝突)**はイーサネットの半二重通信で発生し、同一の衝突ドメイン内でのみ影響があります。ハブは衝突ドメインを分割しませんが、スイッチやルータは分割します。
- ブロードキャストフレームは同一ブロードキャストドメイン内で伝搬し、ルータは異なるブロードキャストドメインを分割するため中継しません。
- VLANやスイッチの役割も理解すると、ネットワーク設計やトラブルシューティングに役立ちます。
FAQ
Q: ルータはなぜブロードキャストフレームを中継しないのですか?
A: ルータは異なるネットワークを分割し、不要なブロードキャストの拡散を防ぐためにブロードキャストフレームを中継しません。
A: ルータは異なるネットワークを分割し、不要なブロードキャストの拡散を防ぐためにブロードキャストフレームを中継しません。
Q: スイッチはコリジョンを伝搬させますか?
A: スイッチは各ポートごとに衝突ドメインを分割するため、基本的にコリジョンは伝搬しません。ただし、半二重モードの場合はポート内でコリジョンが発生します。
A: スイッチは各ポートごとに衝突ドメインを分割するため、基本的にコリジョンは伝搬しません。ただし、半二重モードの場合はポート内でコリジョンが発生します。
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