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情報処理安全確保支援士試験 2018年 秋期 午前2 問01
AESの特徴はどれか。
ア:鍵長によって、段数が決まる。(正解)
イ:段数は、6段以内の範囲で選択できる。
ウ:データの暗号化、復号、暗号化の順に3回繰り返す。
エ:同一の公開鍵を用いて暗号化を3回繰り返す。
解説
AESの特徴はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:AESは鍵長に応じて暗号化の段数(ラウンド数)が決まる方式です。
- 根拠:AESは128ビットのブロック長を持ち、鍵長が128, 192, 256ビットでそれぞれ10, 12, 14段のラウンドを実行します。
- 差がつくポイント:段数が固定範囲内で選択可能ではなく、鍵長により自動的に決まる点を正確に理解することが重要です。
正解の理由
選択肢ア「鍵長によって、段数が決まる。」が正解です。AESは鍵長が128ビットなら10ラウンド、192ビットなら12ラウンド、256ビットなら14ラウンドと決まっており、鍵長が暗号強度と処理回数を直接決定します。これがAESの基本的な特徴であり、暗号の安全性と性能のバランスを取っています。
よくある誤解
AESのラウンド数は任意に選べると思われがちですが、実際は鍵長により固定されており、ユーザーが自由に段数を設定できません。
解法ステップ
- AESの基本仕様を確認する(ブロック長128ビット、鍵長3種類)。
- 鍵長ごとのラウンド数を覚える(128→10、192→12、256→14)。
- 選択肢の内容と照らし合わせ、鍵長と段数の関係を確認。
- 他の選択肢の誤りを検証し、正解を特定する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 鍵長によって、段数が決まる。 → 正解。AESの基本仕様に合致。
- イ: 段数は、6段以内の範囲で選択できる。 → 誤り。AESのラウンド数は10以上で固定されている。
- ウ: データの暗号化、復号、暗号化の順に3回繰り返す。 → 誤り。AESは単一の暗号化処理で完結し、復号は別処理。
- エ: 同一の公開鍵を用いて暗号化を3回繰り返す。 → 誤り。AESは共通鍵暗号で公開鍵は使わず、3回繰り返しもない。
補足コラム
AES(Advanced Encryption Standard)は米国標準技術局(NIST)が採用した共通鍵暗号方式で、DESの後継として広く使われています。鍵長によるラウンド数の違いは暗号強度に直結し、256ビット鍵は特に高い安全性を提供します。
FAQ
Q: AESのラウンド数はユーザーが変更できますか?
A: いいえ、AESのラウンド数は鍵長により固定されており、ユーザーが自由に変更できません。
A: いいえ、AESのラウンド数は鍵長により固定されており、ユーザーが自由に変更できません。
Q: AESは公開鍵暗号方式ですか?
A: いいえ、AESは共通鍵暗号方式であり、公開鍵は使用しません。
A: いいえ、AESは共通鍵暗号方式であり、公開鍵は使用しません。
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