情報処理安全確保支援士試験 2018年 秋期 午前218


TCPのコネクション確立方式である3ウェイハンドシェイクを表す図はどれか。
選択肢画像
(正解)

解説

TCPのコネクション確立方式である3ウェイハンドシェイクを表す図はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:TCPの3ウェイハンドシェイクは「SYN → SYN+ACK → ACK」の3段階で接続を確立する方式です。
  • 根拠:TCPは信頼性の高い通信を実現するため、双方が通信準備完了を確認するために3回のメッセージ交換を行います。
  • 差がつくポイント:SYNとACKの組み合わせを正しく理解し、順序通りのやり取りを把握できるかが重要です。

正解の理由

選択肢アは、要求元から「SYN」を送信し、要求先が「SYN+ACK」で応答、最後に要求元が「ACK」を返すという正しい3ウェイハンドシェイクの流れを示しています。これにより双方が通信準備完了を確認し、TCPコネクションが確立されます。

よくある誤解

SYNとACKの役割を混同し、ACKだけの応答やSYNだけの連続送信を3ウェイハンドシェイクと誤認することがあります。

解法ステップ

  1. TCPコネクション確立の基本手順を復習する(SYN送信→SYN+ACK応答→ACK送信)。
  2. 各選択肢のメッセージの順序と内容を確認する。
  3. SYNとACKが同時に送られる「SYN+ACK」の存在をチェックする。
  4. 3回のメッセージ交換で通信が成立しているかを判断する。
  5. 正しい順序と内容の選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:正解。3ウェイハンドシェイクの正しい順序と内容を示している。
  • イ:SYNとACKが交互に複数回送られており、3ウェイハンドシェイクの基本的な流れを逸脱している。
  • ウ:要求元からSYNが連続して送られ、要求先からの応答がACKのみで不完全。
  • エ:イと同様にSYNとACKが複数回繰り返されており、3ウェイハンドシェイクの正しい流れではない。

補足コラム

TCPの3ウェイハンドシェイクは、通信の信頼性を確保するために重要なプロセスです。最初のSYNは接続要求、SYN+ACKは要求受理と応答、最後のACKは接続確立の確認を意味します。この手順により、双方が通信可能な状態であることを保証します。

FAQ

Q: なぜ3回のメッセージ交換が必要なのですか?
A: 双方が通信準備完了を確認し、同期を取るために3回のやり取りが必要です。これにより信頼性が向上します。
Q: SYNとACKの違いは何ですか?
A: SYNは接続要求を示すフラグ、ACKは受信確認を示すフラグです。SYN+ACKは両方の役割を兼ねています。

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