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情報処理安全確保支援士試験 2018年 秋期 午前2 問19
クラスDのIPアドレス(224.0.0.0~239.255.255.255)に関する記述として、適切なものはどれか。
ア：DHCPサーバが見つからないときの自動設定アドレスに使用される。
イ：IETFでの実験用アドレスとして予約されており、一般には使用されない。
ウ：UDPなどを用いるマルチキャスト通信で使用される。（正解）
エ：小規模なネットワークでプライベートアドレスとして使用される。
解説
クラスDのIPアドレスに関する問題【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論：クラスDのIPアドレスはマルチキャスト通信に使用される特別なアドレス範囲です。
- 根拠：224.0.0.0～239.255.255.255の範囲はマルチキャスト用に割り当てられており、UDPなどのプロトコルで利用されます。
- 差がつくポイント：クラスDはユニキャストやブロードキャストとは異なり、一対多の通信に特化している点を理解することが重要です。
正解の理由
ウ: UDPなどを用いるマルチキャスト通信で使用される。が正解です。クラスDのIPアドレスはマルチキャスト用に予約されており、特定のグループに同時にデータを送信するために使われます。UDPはコネクションレスで軽量なため、マルチキャスト通信に適しています。
よくある誤解
クラスDアドレスをDHCPの自動設定やプライベートアドレスと混同しやすいですが、これらは別のアドレス範囲に割り当てられています。
解法ステップ
- IPアドレスのクラス分類を確認する（A, B, C, D, E）。
- クラスDの範囲（224.0.0.0～239.255.255.255）を覚える。
- クラスDの用途がマルチキャスト通信であることを理解する。
- 選択肢の内容とクラスDの用途を照らし合わせる。
- マルチキャスト通信に関する選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: DHCPサーバが見つからないときの自動設定アドレスは169.254.0.0/16のリンクローカルアドレスであり、クラスDとは無関係です。
- イ: IETFで実験用に予約されているのはクラスE（240.0.0.0～255.255.255.254）で、クラスDではありません。
- ウ: UDPなどを用いるマルチキャスト通信で使用される。正解です。
- エ: プライベートアドレスはクラスA（10.0.0.0/8）、クラスB（172.16.0.0/12）、クラスC（192.168.0.0/16）に割り当てられており、クラスDは該当しません。
補足コラム
マルチキャスト通信は、一つの送信元から複数の受信者に効率的にデータを配信する技術です。動画配信やオンライン会議、IPテレビなどで活用されます。UDPはコネクションレスで遅延が少ないため、マルチキャストに適しています。
FAQ
Q: クラスDアドレスはどのように割り当てられますか？
A: クラスDアドレスはマルチキャストグループに動的に割り当てられ、特定のグループ通信に使用されます。
A: クラスDアドレスはマルチキャストグループに動的に割り当てられ、特定のグループ通信に使用されます。
Q: クラスEアドレスは何に使われますか？
A: クラスEは実験用や将来の利用のために予約されており、一般的な通信には使われません。
A: クラスEは実験用や将来の利用のために予約されており、一般的な通信には使われません。
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