情報処理安全確保支援士試験 2018年 春期 午前223


エクストリームプログラミング (XP: eXtreme Programming) における“テスト駆動開発”の特徴はどれか。
最初のテストで, なるべく多くのバグを摘出する。
テストケースの改善を繰り返す。
テストでのカバレージを高めることを重視する。
プログラムを書く前にテストケースを作成する。(正解)

解説

エクストリームプログラミング (XP) における“テスト駆動開発”の特徴はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:テスト駆動開発(TDD)はプログラムを書く前にテストケースを作成する手法です。
  • 根拠:XPのTDDは「失敗するテストを書く→コードを書く→テストを通す」サイクルを繰り返し品質を高めます。
  • 差がつくポイント:テストを後付けするのではなく、先にテストを書く点が他のテスト手法と明確に異なります。

正解の理由

テスト駆動開発(TDD)は、まず失敗するテストケースを作成し、そのテストを通すための最小限のコードを書くというサイクルを繰り返します。これにより、コードの設計がテスト可能な形で自然に整い、バグの早期発見やリファクタリングの安全性が向上します。選択肢エ「プログラムを書く前にテストケースを作成する」はこのTDDの本質を正確に表しています。

よくある誤解

テスト駆動開発は「テストをたくさん書くこと」や「テストカバレッジを高めること」ではなく、テストを先に書くことで設計と品質を高める開発手法です。

解法ステップ

  1. 問題文の「テスト駆動開発(TDD)」の定義を確認する。
  2. TDDの基本的な流れ(テストを書く→コードを書く→リファクタリング)を思い出す。
  3. 選択肢の内容がTDDの流れに合致しているかを検証する。
  4. 「プログラムを書く前にテストケースを作成する」がTDDの特徴であることを確認し、正解を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 最初のテストで多くのバグを摘出するのは望ましいが、TDDの特徴ではなく一般的なテストの目標です。
  • イ: テストケースの改善は重要ですが、TDDの本質はテストを先に書くことにあります。
  • ウ: テストカバレッジを高めることは品質向上に役立ちますが、TDDの直接的な特徴ではありません。
  • エ: プログラムを書く前にテストケースを作成することがTDDの核心であり正解です。

補足コラム

テスト駆動開発はXPのプラクティスの一つで、コードの品質向上だけでなく、設計の改善やドキュメント代わりにもなります。TDDを実践することで、変更に強い柔軟なコードを書くことが可能になります。

FAQ

Q: テスト駆動開発はどのように品質向上に寄与しますか?
A: 先にテストを書くことでバグを早期に発見し、リファクタリング時の安全性が高まります。
Q: TDDと単体テストの違いは何ですか?
A: 単体テストはコード完成後に行うことが多いのに対し、TDDはテストを先に書いてからコードを書く開発手法です。

関連キーワード: テスト駆動開発, XP, eXtreme Programming, TDD, ソフトウェア開発手法, リファクタリング, 単体テスト
← 前の問題へ次の問題へ →

©︎2025 情報処理技術者試験対策アプリ