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情報処理安全確保支援士試験 2019年 秋期 午前2 問15
攻撃者に脆弱性に関する専門の知識がなくても,OSやアプリケーションソフトウェアの脆弱性を悪用した攻撃ができる複数のプログラムや管理機能を統合したものはどれか。
ア:Exploit Kit(正解)
イ:iLogScanner
ウ:MyJVN
エ:Remote Access Tool
解説
攻撃者に脆弱性に関する専門の知識がなくても利用可能な攻撃ツールはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:攻撃者が専門知識なしで脆弱性を悪用できる統合ツールは「Exploit Kit」です。
- 根拠:Exploit Kitは複数の脆弱性攻撃プログラムや管理機能をまとめて提供し、自動的に攻撃を実行します。
- 差がつくポイント:単一の脆弱性スキャンツールやリモート操作ツールと異なり、Exploit Kitは攻撃の自動化と多様な脆弱性の悪用を可能にします。
正解の理由
Exploit Kitは、攻撃者が脆弱性の専門知識を持たなくても、OSやアプリケーションの脆弱性を悪用できるように設計されたツール群を統合しています。これにより、Webサイトの訪問者に対して自動的に脆弱性攻撃を仕掛けることが可能です。攻撃コードの管理や配布も一元化されており、攻撃の効率化と拡散を促進します。
よくある誤解
Exploit Kitは単なるスキャンツールやリモート操作ツールではなく、攻撃の自動化と多様な脆弱性悪用を統合した攻撃プラットフォームです。
解法ステップ
- 問題文の「専門知識がなくても攻撃できる」点に注目する。
- 選択肢の機能を整理し、攻撃の自動化や統合性を持つものを探す。
- Exploit Kitは複数の攻撃プログラムを統合し自動化するツールであることを確認。
- 他の選択肢はスキャンやリモート操作など異なる目的であるため除外。
- よってExploit Kitが正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: Exploit Kit
複数の脆弱性攻撃プログラムを統合し、専門知識不要で攻撃を自動化できるため正解。 - イ: iLogScanner
脆弱性スキャンツールであり、攻撃を自動化する機能はない。 - ウ: MyJVN
脆弱性情報提供サービスであり、攻撃ツールではない。 - エ: Remote Access Tool
遠隔操作ツールであり、脆弱性を悪用する統合攻撃ツールではない。
補足コラム
Exploit Kitは主にWebブラウザの脆弱性を狙い、感染したWebサイトや広告を通じて利用者の端末にマルウェアを感染させます。近年はセキュリティ対策の強化により減少傾向ですが、依然としてサイバー攻撃の重要な手段の一つです。
FAQ
Q: Exploit Kitはどのように攻撃を実行しますか?
A: 攻撃者が用意したWebページに訪問者がアクセスすると、Exploit Kitが自動的に脆弱性を検出し、悪用コードを実行します。
A: 攻撃者が用意したWebページに訪問者がアクセスすると、Exploit Kitが自動的に脆弱性を検出し、悪用コードを実行します。
Q: Remote Access ToolとExploit Kitの違いは何ですか?
A: Remote Access Toolは感染後の遠隔操作を目的とし、Exploit Kitは脆弱性を自動的に悪用して感染を広げる攻撃ツールです。
A: Remote Access Toolは感染後の遠隔操作を目的とし、Exploit Kitは脆弱性を自動的に悪用して感染を広げる攻撃ツールです。
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