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情報処理安全確保支援士試験 2020年 秋期 午前2 問11
JIS X 9401:2016(情報技術-クラウドコンピューティングー概要及び用語)の定義によるクラウドサービス区分の一つであり、クラウドサービスカスタマが表中の項番1と2の責務を負い、クラウドサービスプロバイダが項番3~5の責務を負うものはどれか。

ア:HaaS
イ:IaaS
ウ:PaaS(正解)
エ:SaaS
解説
JIS X 9401:2016 クラウドサービス区分の責務分担【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:クラウドサービスカスタマが項番1と2の責務を負い、プロバイダが項番3~5を負う区分はPaaSである。
- 根拠:PaaSはプラットフォーム提供型で、アプリケーション開発環境はユーザ管理、基盤はプロバイダ管理に分かれるため。
- 差がつくポイント:責務の範囲を正確に理解し、IaaSやSaaSとの違いを明確に区別できることが重要である。
正解の理由
PaaS(Platform as a Service)は、ユーザがアプリケーションソフトウェアの開発や管理を行う一方で、DBMSやOS、ハードウェアなどの基盤部分はクラウドサービスプロバイダが管理します。
表の項番1と2はアプリケーションソフトウェアに関する責務であり、ユーザ(クラウドサービスカスタマ)が担当します。
項番3~5はDBMS、OS、ハードウェアに関する責務であり、プロバイダが管理する範囲と一致します。
この責務分担はPaaSの特徴そのものであるため、正解はウです。
表の項番1と2はアプリケーションソフトウェアに関する責務であり、ユーザ(クラウドサービスカスタマ)が担当します。
項番3~5はDBMS、OS、ハードウェアに関する責務であり、プロバイダが管理する範囲と一致します。
この責務分担はPaaSの特徴そのものであるため、正解はウです。
よくある誤解
IaaSは基盤部分の管理をユーザが行うため、項番1~5の責務分担とは異なります。
SaaSはアプリケーションもプロバイダが管理するため、ユーザが項番1と2を負うことはありません。
SaaSはアプリケーションもプロバイダが管理するため、ユーザが項番1と2を負うことはありません。
解法ステップ
- 表の項番ごとの責務内容を確認し、どの範囲がユーザ、どの範囲がプロバイダの責任かを把握する。
- クラウドサービス区分(IaaS、PaaS、SaaS、HaaS)の責務範囲を整理する。
- 項番1と2がユーザ責務、3~5がプロバイダ責務となる区分を選択肢から特定する。
- PaaSが該当することを確認し、正解を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: HaaS
ハードウェア提供型であり、今回の責務分担とは異なる。 - イ: IaaS
ユーザがOSやDBMSの管理も行うため、項番3~5をプロバイダが負う形とは合わない。 - ウ: PaaS
ユーザがアプリケーション関連の責務を負い、基盤はプロバイダが管理するため正解。 - エ: SaaS
アプリケーションもプロバイダが管理するため、ユーザが項番1と2を負うことはない。
補足コラム
PaaSは開発者にとって利便性が高く、アプリケーション開発に集中できる環境を提供します。
IaaSはより自由度が高い反面、ユーザの管理負担も大きくなります。
SaaSは完成されたアプリケーションをサービスとして利用する形態で、ユーザの管理範囲は最も狭いです。
IaaSはより自由度が高い反面、ユーザの管理負担も大きくなります。
SaaSは完成されたアプリケーションをサービスとして利用する形態で、ユーザの管理範囲は最も狭いです。
FAQ
Q: PaaSとIaaSの違いは何ですか?
A: PaaSはOSやミドルウェアをプロバイダが管理し、ユーザはアプリケーション開発に専念します。IaaSはOSもユーザが管理します。
A: PaaSはOSやミドルウェアをプロバイダが管理し、ユーザはアプリケーション開発に専念します。IaaSはOSもユーザが管理します。
Q: SaaSではユーザはどの範囲の責務を負いますか?
A: SaaSでは基本的にアプリケーションの利用のみで、管理やセキュリティ設定はプロバイダが担当します。
A: SaaSでは基本的にアプリケーションの利用のみで、管理やセキュリティ設定はプロバイダが担当します。
関連キーワード: クラウドサービス区分, PaaS, 責務分担, JIS X 9401, セキュリティ管理