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情報処理安全確保支援士試験 2020年 秋期 午前2 問23
アジャイル開発のプラクティスの一つである“ふりかえり(レトロスペクティブ)”を行う適切なタイミングはどれか。
ア:“タスクボード” に貼ったタスクカードが移動されたとき
イ:各“イテレーション” の最後(正解)
ウ:毎日行う “朝会”
エ:毎日メンバの気持ちを見える化する“ニコニコカレンダー” に全チームメンバが記入し終えたとき
解説
アジャイル開発のプラクティスの一つである“ふりかえり(レトロスペクティブ)”を行う適切なタイミングはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ふりかえりは各イテレーションの最後に行うのが適切です。
- 根拠:イテレーション単位で振り返ることで、改善点を具体的に把握し次に活かせるためです。
- 差がつくポイント:日々のタスク移動や朝会は進捗確認が主目的であり、ふりかえりとは役割が異なります。
正解の理由
ふりかえり(レトロスペクティブ)は、アジャイル開発のイテレーション終了時にチームで集まり、プロセスや作業内容を振り返って改善点を話し合うプラクティスです。イテレーションの最後に行うことで、その期間の成果や課題を明確にし、次のイテレーションに反映させることができます。したがって「イ: 各“イテレーション” の最後」が正解です。
よくある誤解
ふりかえりは毎日の朝会やタスク移動時に行うものと誤解されがちですが、これらは進捗共有や問題の早期発見が目的であり、ふりかえりとは異なります。
解法ステップ
- アジャイル開発の基本的なプラクティスを理解する。
- ふりかえり(レトロスペクティブ)の目的を確認する。
- イテレーションの区切りで行うことが多いことを思い出す。
- 選択肢の中でイテレーションの最後に該当するものを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: タスクカードの移動は進捗管理の一環であり、ふりかえりのタイミングではありません。
- イ: 各イテレーションの最後に行うのが正解です。
- ウ: 毎日の朝会は短時間の進捗確認であり、ふりかえりの深い振り返りとは異なります。
- エ: ニコニコカレンダーはメンバーの感情の見える化であり、ふりかえりの実施タイミングとは関係ありません。
補足コラム
ふりかえりはチームの継続的改善を促進する重要なイベントです。イテレーションの長さは一般的に1〜4週間で、その周期で振り返りを行うことで、問題点の早期発見と改善が可能になります。また、ふりかえりはチームの心理的安全性を高める効果もあります。
FAQ
Q: ふりかえりはどのくらいの頻度で行うべきですか?
A: 一般的にはイテレーションの最後、つまり2〜4週間に1回程度が推奨されます。
A: 一般的にはイテレーションの最後、つまり2〜4週間に1回程度が推奨されます。
Q: 朝会とふりかえりの違いは何ですか?
A: 朝会は日々の進捗共有や問題の早期発見が目的で、ふりかえりはイテレーション全体の振り返りと改善策の検討が目的です。
A: 朝会は日々の進捗共有や問題の早期発見が目的で、ふりかえりはイテレーション全体の振り返りと改善策の検討が目的です。
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