情報処理安全確保支援士試験 2021年 秋期 午前220


クラスBのIPアドレスで,サブネットマスクが16進数のFFFFFF80である場合,利用可能なホスト数は最大幾つか。
126(正解)
127
254
255

解説

クラスBのIPアドレスでサブネットマスクが16進数のFFFFFF80の場合の利用可能ホスト数【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:利用可能なホスト数は126台です。
  • 根拠:サブネットマスクがFFFFFF80(つまり255.255.255.128)で、ホスト部は7ビットとなるため、272=1262^7 - 2 = 126台となります。
  • 差がつくポイント:サブネットマスクの16進数表記を正しく10進数に変換し、ホスト部のビット数を見極めることが重要です。

正解の理由

サブネットマスクFFFFFF80は16進数で表されており、10進数に直すと255.255.255.128となります。
クラスBのIPアドレスは通常、ネットワーク部が16ビットですが、ここではサブネットマスクが24ビット目まで1で、25ビット目が1(128)となっているため、ネットワーク部は25ビット、ホスト部は7ビットです。
ホスト数は2ホスト部のビット数22^{ホスト部のビット数} - 2(ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除く)で計算し、272=1262^7 - 2 = 126台となります。
したがって、選択肢の中で正しいのはア: 126です。

よくある誤解

サブネットマスクの16進数表記をそのまま10進数と混同し、ホスト部のビット数を誤認することが多いです。
また、ホスト数の計算で「-2」を忘れてしまうケースもよくあります。

解法ステップ

  1. サブネットマスクの16進数FFFFFF80を10進数に変換する。
  2. 変換結果をドット区切りの形式(例:255.255.255.128)にする。
  3. サブネットマスクのビット数を数え、ネットワーク部とホスト部のビット数を把握する。
  4. ホスト部のビット数から利用可能ホスト数を2ホスト部22^{ホスト部} - 2で計算する。
  5. 選択肢の中から計算結果に合致するものを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 126
    正解。ホスト部7ビットで272=1262^7 - 2 = 126台のホストが利用可能。
  • イ: 127
    ホスト数計算で「-2」を忘れた場合の誤答。27=1282^7 = 128からネットワークとブロードキャストを除く必要がある。
  • ウ: 254
    クラスCの標準サブネットマスク(255.255.255.0)でのホスト数。今回のサブネットマスクとは異なる。
  • エ: 255
    ホスト部8ビットの2812^8 - 1の誤認。ホスト部は7ビットなので誤り。

補足コラム

IPアドレスのクラス分類は歴史的なもので、現在はCIDR(Classless Inter-Domain Routing)が主流です。
しかし、基本的なサブネットマスクの理解はネットワーク設計やトラブルシューティングに不可欠です。
16進数表記はネットワーク機器の設定やログで見かけることがあるため、変換に慣れておくと便利です。

FAQ

Q: なぜホスト数から2を引くのですか?
A: ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスはホストとして使えないため、2を引きます。
Q: クラスBの標準サブネットマスクは何ですか?
A: クラスBの標準サブネットマスクは255.255.0.0(16ビット)です。
Q: 16進数のサブネットマスクを簡単に10進数に変換する方法は?
A: 16進数を2桁ずつ区切り、それぞれを10進数に変換し、ドットで区切ると分かりやすいです。

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