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情報処理安全確保支援士試験 2021年 秋期 午前2 問22
テスト担当者が,ソフトウェアを動作させてその動きを学習しながら,自身の経験に基づいて以降のテストを動的に計画して進めるテストの方法はどれか。
ア:実験計画法
イ:状態遷移テスト
ウ:探索的テスト(正解)
エ:モデルベースドテスト
解説
ソフトウェアの動作を学習しながら動的に計画するテスト方法【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:ソフトウェアの動作を実際に試しながら経験に基づき動的にテスト計画を進める方法は探索的テストです。
- 根拠:探索的テストはテスト担当者の知識や直感を活かし、テストケースを事前に固定せず柔軟に変更しながら進める特徴があります。
- 差がつくポイント:他の選択肢は計画的・モデルベースであり、動的に計画を変える点が探索的テストの最大の特徴です。
正解の理由
探索的テストは、テスト担当者がソフトウェアの動作を実際に確認しながら、得られた情報や経験をもとに次のテスト内容を決めていく手法です。事前に詳細なテストケースを作成せず、動的にテストを設計・実行するため、未知のバグ発見に効果的です。問題文の「動作を学習しながら」「自身の経験に基づいて以降のテストを動的に計画」という条件に最も合致します。
よくある誤解
探索的テストは無計画にテストを行うわけではなく、経験と知識に基づく戦略的なテストです。計画的なテスト設計手法と混同しやすい点に注意が必要です。
解法ステップ
- 問題文の「動的に計画して進める」というキーワードに注目する。
- 各選択肢の特徴を整理し、動的に計画を変える手法を探す。
- 実験計画法やモデルベースドテストは事前計画が中心であることを確認。
- 状態遷移テストはモデルに基づくテスト設計で動的計画とは異なる。
- 探索的テストが経験に基づき動的にテストを進める手法であると判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 実験計画法
統計的に効率よくテスト条件を決める手法で、事前に計画を立てて実行するため動的な計画変更は含まれません。 - イ: 状態遷移テスト
ソフトウェアの状態遷移モデルに基づきテストケースを設計する方法で、動的に計画を変える手法ではありません。 - ウ: 探索的テスト
実際の動作を確認しながら経験に基づきテストを動的に計画・実行する手法で、問題文の条件に合致します。 - エ: モデルベースドテスト
モデルを基にテストケースを自動生成する計画的なテスト手法で、動的な計画変更は基本的に行いません。
補足コラム
探索的テストは特に仕様が不明確な場合や短期間で効果的にバグを発見したい場合に有効です。テスト担当者のスキルや経験が結果に大きく影響するため、熟練者による実施が望まれます。また、探索的テストは記録を残しながら行うことで再現性や品質管理も可能です。
FAQ
Q: 探索的テストは計画なしで行うのですか?
A: いいえ、探索的テストは経験に基づく柔軟な計画を持ちつつ進めるため、無計画ではありません。
A: いいえ、探索的テストは経験に基づく柔軟な計画を持ちつつ進めるため、無計画ではありません。
Q: 状態遷移テストと探索的テストの違いは何ですか?
A: 状態遷移テストはモデルに基づく事前設計のテストで、探索的テストは動的に計画を変えながら進める手法です。
A: 状態遷移テストはモデルに基づく事前設計のテストで、探索的テストは動的に計画を変えながら進める手法です。
関連キーワード: 探索的テスト, 動的テスト計画, 状態遷移テスト, 実験計画法, モデルベースドテスト