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情報処理安全確保支援士試験 2021年 春期 午前2 問19
スイッチングハブ同士を接続する際に、複数のポートを束ねて一つの論理ポートとして扱う技術はどれか。
ア:MIME
イ:MIMO
ウ:マルチパート
エ:リンクアグリゲーション(正解)
解説
スイッチングハブ同士を接続する際に、複数のポートを束ねて一つの論理ポートとして扱う技術はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:複数の物理ポートを束ねて一つの論理ポートとして扱う技術は「リンクアグリゲーション」です。
- 根拠:リンクアグリゲーションは帯域幅の増加と冗長性を確保するために複数ポートを束ねる標準技術です。
- 差がつくポイント:他の選択肢はネットワーク技術や通信方式であり、ポート束ねとは無関係です。
正解の理由
リンクアグリゲーションは、複数の物理的なネットワークポートを束ねて一つの論理的なリンクとして扱う技術です。これにより、通信帯域の拡張や冗長化が可能となり、スイッチングハブ間の接続品質と性能が向上します。IEEE 802.3ad(現在は802.1AX)として標準化されているため、異なるベンダー間でも互換性があります。
よくある誤解
「MIMO」は無線通信の技術であり、有線のポート束ねとは関係ありません。
「MIME」や「マルチパート」はデータ形式やメール関連の技術で、ネットワーク接続の物理層とは無関係です。
「MIME」や「マルチパート」はデータ形式やメール関連の技術で、ネットワーク接続の物理層とは無関係です。
解法ステップ
- 問題文の「複数のポートを束ねて一つの論理ポートとして扱う」という表現に注目する。
- ネットワーク機器の接続技術でポート束ねを行うものを思い出す。
- 選択肢の用語の意味を確認し、リンクアグリゲーションが該当することを判断する。
- 他の選択肢がネットワーク接続の物理層技術でないことを確認し、リンクアグリゲーションを選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: MIME
メールのメッセージ形式の一つで、ネットワークポートの束ねとは無関係です。 - イ: MIMO
無線通信で複数のアンテナを使い通信効率を上げる技術で、有線のポート束ねとは異なります。 - ウ: マルチパート
メールやHTTPで複数のデータを一つにまとめる形式であり、物理ポートの束ねとは関係ありません。 - エ: リンクアグリゲーション
複数の物理ポートを束ねて一つの論理ポートとして扱い、帯域幅増加や冗長化を実現する技術です。
補足コラム
リンクアグリゲーションは、単に帯域幅を増やすだけでなく、ポートの一部に障害が発生しても通信を継続できる冗長性を提供します。これにより、ネットワークの信頼性が向上し、企業ネットワークやデータセンターで広く利用されています。IEEE 802.1AX規格に準拠した実装が多く、CiscoのEtherChannelやLinuxのbondingなどが代表例です。
FAQ
Q: リンクアグリゲーションはどの層の技術ですか?
A: 主にデータリンク層(レイヤ2)で動作し、複数の物理ポートを束ねて一つの論理リンクを形成します。
A: 主にデータリンク層(レイヤ2)で動作し、複数の物理ポートを束ねて一つの論理リンクを形成します。
Q: リンクアグリゲーションとポートチャネルは同じですか?
A: はい。ポートチャネルはCiscoの用語で、リンクアグリゲーションの一種です。基本的な考え方は同じです。
A: はい。ポートチャネルはCiscoの用語で、リンクアグリゲーションの一種です。基本的な考え方は同じです。
Q: MIMOはどのような場面で使われますか?
A: MIMOは無線LANや携帯電話の無線通信で複数アンテナを使い通信速度や品質を向上させる技術です。
A: MIMOは無線LANや携帯電話の無線通信で複数アンテナを使い通信速度や品質を向上させる技術です。
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