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情報処理安全確保支援士試験 2021年 春期 午前2 問24
ディスク障害時に、フルバックアップを取得してあるテープからディスクにデータを復した後、フルバックアップ取得時以降の更新後コピーをログから反映させてデータベースを回復する方法はどれか。
ア:チェックポイントリスタート
イ:リブート
ウ:ロールバック
エ:ロールフォワード(正解)
解説
ディスク障害時のデータベース回復方法【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:フルバックアップ後の更新ログを反映させる回復方法は「ロールフォワード」です。
- 根拠:フルバックアップから復元後、ログの更新情報を順に適用して最新状態に戻す手法だからです。
- 差がつくポイント:ログの適用方向(前進か後退か)を理解し、ロールフォワードは「更新を進める」操作であることを押さえましょう。
正解の理由
フルバックアップをテープからディスクに復元した後、バックアップ取得以降の更新内容をログから反映させるには、ログの更新を順に適用してデータベースを最新状態に戻す必要があります。この操作は「ロールフォワード」と呼ばれ、障害発生時の復旧手順として標準的です。ロールフォワードはログの更新を前方向に適用し、障害発生時点以降の変更を反映させるため、正解はエです。
よくある誤解
ロールバックは「更新を取り消す」操作であり、障害後の最新状態への復旧には使いません。リブートは単なる再起動で回復方法ではありません。
解法ステップ
- フルバックアップをテープからディスクに復元する。
- バックアップ取得以降の更新内容が記録されたログを用意する。
- ログの更新を順に適用し、データベースを最新状態に戻す(ロールフォワード)。
- データベースの整合性を確認し、正常稼働を再開する。
選択肢別の誤答解説
- ア: チェックポイントリスタート
チェックポイントはデータベースの状態を保存するポイントであり、再起動時の復旧を早めるが、ログの更新を反映させる操作ではありません。 - イ: リブート
システムの再起動を意味し、データベースの復旧方法としては不適切です。 - ウ: ロールバック
トランザクションの変更を取り消す操作であり、障害後の最新状態への復旧には使いません。 - エ: ロールフォワード
ログの更新を順に適用し、バックアップ以降の変更を反映させる正しい復旧方法です。
補足コラム
ロールフォワードとロールバックはデータベースのトランザクション管理で重要な概念です。ロールフォワードは障害後の復旧に使い、ロールバックはトランザクションの途中でエラーが発生した際に変更を取り消すために使います。チェックポイントは復旧時間短縮のための中間保存ポイントで、これらを組み合わせて効率的なデータベース管理が行われます。
FAQ
Q: ロールフォワードはどのような場合に使いますか?
A: フルバックアップからの復元後、バックアップ以降の更新ログを適用して最新状態に戻す際に使います。
A: フルバックアップからの復元後、バックアップ以降の更新ログを適用して最新状態に戻す際に使います。
Q: ロールバックとロールフォワードの違いは何ですか?
A: ロールバックは変更を取り消す操作、ロールフォワードは変更を適用して進める操作です。
A: ロールバックは変更を取り消す操作、ロールフォワードは変更を適用して進める操作です。
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