情報処理安全確保支援士試験 2022年 秋期 午前214


SMTP-AUTHの特徴はどれか。
ISP管理下の動的IPアドレスから管理外ネットワークのメールサーバへのSMTP接続を禁止する。
電子メール送信元のメールサーバが送信元ドメインのDNSに登録されていることを確認してから、電子メールを受信する。
メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信時に、利用者IDとパスワードなどによる利用者認証を行う。(正解)
メールクライアントからメールサーバへの電子メール送信は、POP接続で利用者認証済みの場合にだけ許可する。

解説

SMTP-AUTHの特徴はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:SMTP-AUTHはメール送信時に利用者IDとパスワードで認証を行う仕組みです。
  • 根拠:SMTPプロトコルに認証機能を追加し、不正なメール送信を防止します。
  • 差がつくポイント:SMTP-AUTHは送信時の認証であり、IP制限やDNS確認とは異なる点を理解しましょう。

正解の理由

SMTP-AUTHはメールクライアントがメールサーバにメールを送信する際に、利用者IDとパスワードなどの認証情報を用いて利用者認証を行う仕組みです。これにより、なりすましや不正送信を防止できます。選択肢ウはこの特徴を正確に表しているため正解です。

よくある誤解

SMTP-AUTHは送信元IPアドレスの制限やDNSの登録確認ではなく、メール送信時の利用者認証である点を混同しやすいです。

解法ステップ

  1. SMTP-AUTHの目的を確認する(メール送信時の認証)。
  2. 各選択肢の内容をSMTP-AUTHの特徴と照らし合わせる。
  3. IPアドレス制限やDNS確認はSMTP-AUTHの機能ではないと判断する。
  4. 利用者IDとパスワードによる認証を述べている選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: ISPの動的IPアドレス制限はSMTP-AUTHの機能ではなく、ネットワーク管理の話です。
  • イ: 送信元ドメインのDNS登録確認はSPFやDKIMなどのメール認証技術に関する内容です。
  • ウ: メール送信時に利用者認証を行うSMTP-AUTHの正しい説明です。
  • エ: POP接続の認証済みかどうかはSMTP-AUTHの条件ではなく、別の認証方式や設定に関わります。

補足コラム

SMTP-AUTHはSMTPプロトコルの拡張で、メール送信時にユーザ認証を行うことでスパムメールの送信抑制に役立ちます。これにより、メールサーバは正当な利用者だけに送信を許可し、不正利用を防止します。SMTP-AUTHはTLSなどの暗号化と組み合わせて使われることが多いです。

FAQ

Q: SMTP-AUTHはどの段階で認証を行いますか?
A: メールクライアントがメールサーバにメールを送信する際、送信前に認証を行います。
Q: SMTP-AUTHとPOP認証は同じですか?
A: いいえ。SMTP-AUTHは送信時の認証、POP認証はメール受信時の認証です。

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