情報処理安全確保支援士試験 2022年 秋期 午前219


クラスDのIPアドレスを使用するのはどの場合か。
端末数が250台程度までの比較的小規模なネットワークのホストアドレスを割り振る。
端末数が65,000台程度の中規模なネットワークのホストアドレスを割り振る。
プライベートアドレスを割り振る。
マルチキャストアドレスを割り振る。(正解)

解説

クラスDのIPアドレスを使用するのはどの場合か【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:クラスDのIPアドレスはマルチキャスト通信に利用される特別なアドレス範囲です。
  • 根拠:クラスDは224.0.0.0~239.255.255.255の範囲で、ホスト単位の割り当てではなく複数の受信者への同時配信に使われます。
  • 差がつくポイント:クラスA~Cはユニキャスト用、プライベートアドレスは特定範囲内での内部利用、クラスDはマルチキャスト専用と覚えることが重要です。

正解の理由

クラスDのIPアドレスはマルチキャスト用に予約されており、複数の受信者に同時にデータを送信する際に使います。選択肢エの「マルチキャストアドレスを割り振る」が正解です。
他の選択肢はクラスA~Cやプライベートアドレスの用途に該当し、クラスDの特徴とは異なります。

よくある誤解

クラスDは単なる大規模ネットワークのホストアドレスとして使うと思われがちですが、実際はマルチキャスト専用でホスト割り当てには使いません。
プライベートアドレスと混同しやすいですが、クラスDはグローバルにマルチキャスト通信を行うための範囲です。

解法ステップ

  1. IPアドレスのクラス分類を確認する(A~Eクラスの範囲と用途)。
  2. クラスDの範囲(224.0.0.0~239.255.255.255)と用途(マルチキャスト)を理解する。
  3. 選択肢の内容とクラスDの用途を照合する。
  4. マルチキャストに関する選択肢を正解と判断する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 端末数250台程度はクラスCの範囲内であり、クラスDではありません。
  • イ: 65,000台程度はクラスBの範囲に近いが、クラスDはホスト割り当て用ではありません。
  • ウ: プライベートアドレスはクラスA、B、Cの特定範囲であり、クラスDとは無関係です。
  • エ: マルチキャストアドレスはクラスDの用途そのもので正解です。

補足コラム

マルチキャスト通信は、同じデータを複数の受信者に効率的に配信する技術で、動画配信やオンライン会議などで活用されます。クラスDアドレスはこのために予約されており、ユニキャスト(1対1)やブロードキャスト(全体配信)とは異なる通信方式です。

FAQ

Q: クラスDのIPアドレスはどの範囲ですか?
A: 224.0.0.0から239.255.255.255までの範囲で、マルチキャスト用に予約されています。
Q: プライベートアドレスはどのクラスに属しますか?
A: クラスA(10.0.0.0/8)、クラスB(172.16.0.0/12)、クラスC(192.168.0.0/16)に属します。

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