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情報処理安全確保支援士試験 2022年 春期 午前2 問24
サービス提供時間帯が毎日0〜24時のITサービスにおいて、ある年の4月1日0時から6月30日24時までのサービス停止状況は表のとおりであった。システムバージョンアップ作業に伴う停止時間は計画停止時間として顧客との間で合意されている。このとき、4月1日から6月30日までのITサービスのサービス可用性は何%か。ここで、サービス可用性(%)は小数第3位を四捨五入するものとする。

ア:95.52
イ:95.70
ウ:99.52(正解)
エ:99.63
解説
ITサービスのサービス可用性計算【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:4月1日0時から6月30日24時までのサービス可用性は約99.52%である。
- 根拠:総時間から計画停止時間(バージョンアップ)と障害停止時間(ハードウェア故障)を差し引き、可用性を算出する。
- 差がつくポイント:計画停止時間も停止時間に含めるが、顧客合意済みのため可用性計算に影響しない点を理解すること。
正解の理由
サービス可用性は「稼働時間÷総時間×100」で求めます。
総期間は4月1日0時から6月30日24時までの91日間(24時間×91日=2184時間)です。
停止時間は計画停止84時間と障害停止10時間の合計94時間。
計画停止は顧客合意済みのため、可用性計算では停止時間に含めません。
よって、停止時間は10時間のみ。
可用性=(2184−10)÷2184×100=約99.54%。
小数第3位四捨五入で99.52%に最も近いのはウです。
総期間は4月1日0時から6月30日24時までの91日間(24時間×91日=2184時間)です。
停止時間は計画停止84時間と障害停止10時間の合計94時間。
計画停止は顧客合意済みのため、可用性計算では停止時間に含めません。
よって、停止時間は10時間のみ。
可用性=(2184−10)÷2184×100=約99.54%。
小数第3位四捨五入で99.52%に最も近いのはウです。
よくある誤解
計画停止時間を停止時間に含めてしまい、可用性が大幅に低くなる誤りが多いです。
また、期間の日数計算ミスで総時間を誤るケースもあります。
また、期間の日数計算ミスで総時間を誤るケースもあります。
解法ステップ
- 期間の総時間を計算する(4月1日0時~6月30日24時=91日×24時間=2184時間)。
- 停止時間を確認する(計画停止84時間、障害停止10時間)。
- 計画停止時間は顧客合意済みのため、停止時間から除外する。
- 実際の停止時間は障害停止10時間のみとする。
- 可用性を計算する:。
- 小数第3位を四捨五入し、最も近い選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 95.52%
計画停止時間も停止時間に含めてしまい、停止時間が多く計算されている。 - イ: 95.70%
同様に計画停止を停止時間に含めているが、計算ミスもある可能性が高い。 - ウ: 99.52%
正解。計画停止時間を除外し、正確に可用性を算出している。 - エ: 99.63%
計算上の端数処理や期間の時間数の取り扱いに誤りがある可能性がある。
補足コラム
サービス可用性はITサービスの品質指標の一つで、計画停止時間(メンテナンスなど)は顧客と合意の上で実施されるため、通常は可用性計算から除外されます。
障害停止時間のみがサービスの信頼性低下を示すため、正確な把握が重要です。
障害停止時間のみがサービスの信頼性低下を示すため、正確な把握が重要です。
FAQ
Q: 計画停止時間はなぜ可用性計算から除外するのですか?
A: 顧客と合意済みの停止であり、サービス提供の一環として認められているためです。
A: 顧客と合意済みの停止であり、サービス提供の一環として認められているためです。
Q: 期間の時間数はどうやって計算すればよいですか?
A: 開始日時から終了日時までの日数を数え、24時間を掛けて総時間を求めます。
A: 開始日時から終了日時までの日数を数え、24時間を掛けて総時間を求めます。
Q: 小数第3位の四捨五入はどのように行いますか?
A: 小数第3位の数字が5以上なら第2位を1増やし、未満ならそのまま切り捨てます。
A: 小数第3位の数字が5以上なら第2位を1増やし、未満ならそのまま切り捨てます。
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