情報処理安全確保支援士試験 2023年 秋期 午前218


クラスCのネットワークを50ノードずつ収納できる四つのサブネットに分割した場合のサブネットマスクはどれか。
255.255.255.0
255.255.255.64
255.255.255.128
255.255.255.192(正解)

解説

クラスCのネットワークを50ノードずつ収納できる四つのサブネットに分割した場合のサブネットマスク【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:クラスCのネットワークを50ノードずつ4つに分割するにはサブネットマスクは255.255.255.192が適切です。
  • 根拠:50ノード以上を収容するためにはホスト部が6ビット必要で、サブネット部は2ビット確保し4つのサブネットを作成可能です。
  • 差がつくポイント:ホスト数の計算とサブネット数の両方を満たすマスクを選ぶことが重要で、単にサブネット数だけで判断しないことです。

正解の理由

クラスCのデフォルトマスクは255.255.255.0(ホスト部8ビット)で、ホスト部のビット数を減らしてサブネット部を増やします。
50ノード以上を収容するにはホスト部が最低6ビット必要(262=622^6 - 2 = 62ホスト)で、残りの2ビットをサブネット部に割り当てると4つのサブネットが作れます。
この条件を満たすサブネットマスクは255.255.255.192(11111111.11111111.11111111.11000000)で、正解はです。

よくある誤解

サブネット数だけでマスクを選びがちですが、ホスト数の要件を満たさないと実用的なネットワークになりません。
また、ホスト数計算時にネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除くことを忘れやすいです。

解法ステップ

  1. クラスCのデフォルトマスクは255.255.255.0(ホスト部8ビット)と確認する。
  2. 50ノード以上収容するために必要なホスト部ビット数を計算する。252=302^5-2=30は不足、262=622^6-2=62は十分。
  3. ホスト部を6ビットにするとサブネット部は2ビットになるため、22=42^2=4のサブネットが作れる。
  4. 2ビットのサブネット部を加えたマスクは255.255.255.192となる。
  5. 選択肢の中から255.255.255.192を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア: 255.255.255.0
    → サブネット分割なし。ホスト部は8ビットで256-2=254ホスト可能だが、4つのサブネットには分割できない。
  • イ: 255.255.255.64
    → ホスト部は6ビットではなく7ビット。実際は255.255.255.192の誤りで、ホスト数が不足する。
  • ウ: 255.255.255.128
    → ホスト部は7ビットで126ホスト可能だが、サブネット数は2つしか作れず4つには足りない。
  • エ: 255.255.255.192
    → ホスト部6ビットで62ホスト可能、サブネット部2ビットで4つのサブネット作成可能。条件を満たす正解。

補足コラム

サブネットマスクはネットワーク部とホスト部を区切るためのビットマスクで、CIDR表記では255.255.255.192は/26と表されます。
クラスCは元々/24で、サブネット化により/25、/26、/27…とホスト部を減らしながらサブネット数を増やします。
ホスト数計算は2ホスト部ビット数22^{ホスト部ビット数} - 2(ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスを除く)で行います。

FAQ

Q: なぜホスト数計算で2を引くのですか?
A: ネットワークアドレスとブロードキャストアドレスはホストとして使えないため、実際の利用可能ホスト数は2つ少なくなります。
Q: サブネットマスクを変えるとIPアドレスはどう変わりますか?
A: IPアドレス自体は変わりませんが、ネットワーク部とホスト部の境界が変わり、ネットワークの分割方法が変わります。

関連キーワード: サブネットマスク, クラスCネットワーク, ホスト数計算, サブネット分割, IPアドレス, ネットワーク設計
← 前の問題へ次の問題へ →

©︎2025 情報処理技術者試験対策アプリ