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情報処理安全確保支援士試験 2023年 秋期 午前2 問21
DBMSのデータディクショナリはどれか。
ア:DBMS内部でのソートデータやサブクエリを展開したデータなど一時的なデータを格納したもの
イ:障害が発生した場合にバックアップを取った時点まで回復させるため,データベース自体の複製を格納したもの
ウ:データベースに関するユーザー情報やデータ構造など,データベース管理情報を格納したもの(正解)
エ:ユーザーからの指示によるデータベースの読込み情報や書込み情報などを格納したもの
解説
DBMSのデータディクショナリはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:データディクショナリはデータベースの構造やユーザー情報など管理情報を格納する領域です。
- 根拠:DBMSはデータの管理だけでなく、メタデータ(データに関するデータ)を保持し、効率的な運用を支えます。
- 差がつくポイント:一時データやバックアップデータと混同せず、メタデータの役割を正確に理解することが重要です。
正解の理由
選択肢ウは「データベースに関するユーザー情報やデータ構造など、データベース管理情報を格納したもの」とあり、これはデータディクショナリの定義に合致します。データディクショナリはテーブル定義、カラム情報、アクセス権限などのメタデータを保持し、DBMSの管理機能の中核を担います。
よくある誤解
データディクショナリを一時的な作業領域やバックアップデータと混同しやすいですが、これらは別の役割を持つ領域です。
解法ステップ
- 問題文の「データディクショナリ」の意味を確認する。
- 選択肢の説明文から「管理情報」「ユーザー情報」「データ構造」などのキーワードを探す。
- 一時的なデータやバックアップの説明は除外する。
- メタデータを格納するものが正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア: 一時的なソートデータやサブクエリ展開データは作業領域であり、データディクショナリではありません。
- イ: バックアップデータは障害回復用の複製であり、管理情報とは異なります。
- ウ: データベースの管理情報を格納するデータディクショナリで正解です。
- エ: ユーザーの読み書き操作情報はトランザクションログやアクセスログであり、データディクショナリではありません。
補足コラム
データディクショナリは「メタデータカタログ」とも呼ばれ、DBMSの自己管理機能に不可欠です。これにより、ユーザーはテーブル構造や制約条件を把握でき、DBMSは整合性やアクセス制御を実現します。
FAQ
Q: データディクショナリはユーザーが直接編集できますか?
A: 通常はDBMSが自動管理し、ユーザーはDDL文を通じて間接的に変更します。
A: 通常はDBMSが自動管理し、ユーザーはDDL文を通じて間接的に変更します。
Q: データディクショナリとデータベースの違いは何ですか?
A: データベースは実際の業務データを格納し、データディクショナリはその構造や管理情報を格納します。
A: データベースは実際の業務データを格納し、データディクショナリはその構造や管理情報を格納します。
関連キーワード: データディクショナリ, メタデータ, DBMS管理情報, トランザクションログ, バックアップデータ