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情報処理安全確保支援士試験 2023年 秋期 午前2 問23
アジャイル開発手法の説明のうち、スクラムのものはどれか。
ア:コミュニケーション,シンプル,フィードバック,勇気,尊重の五つの価値を基礎とし,テスト駆動型開発,ペアプログラミング,リファクタリングなどのプラクティスを推奨する。
イ:推測(プロジェクト立上げ,適応的サイクル計画),協調(並行コンポーネント開発),学習(品質レビュー,最終QA/リリース)のライフサイクルをもつ。
ウ:プロダクトオーナーなどの役割,スプリントレビューなどのイベント,プロダクトバックログなどの作成物,及びルールから成る。(正解)
エ:モデルの全体像を作成した上で,優先度を付けた詳細なフィーチャリストを作成し,フィーチャを単位として計画し,フィーチャごとの設計と構築とを繰り返す。
解説
アジャイル開発手法の説明のうち、スクラムのものはどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:スクラムは「役割・イベント・作成物・ルール」から成るフレームワークであるため、選択肢ウが正解です。
- 根拠:スクラムはプロダクトオーナーやスクラムマスターなどの役割、スプリントレビューなどのイベント、プロダクトバックログなどの作成物を明確に定義しています。
- 差がつくポイント:アジャイル開発手法の特徴を正確に理解し、スクラム特有の構成要素を押さえることが重要です。
正解の理由
選択肢ウは、スクラムの基本構成要素である「役割(プロダクトオーナーなど)」「イベント(スプリントレビューなど)」「作成物(プロダクトバックログなど)」「ルール」を具体的に示しています。これらはスクラムの公式ガイドラインに準拠しており、スクラムの特徴を正確に表現しています。
よくある誤解
スクラムと他のアジャイル手法(XPやフィーチャードリブン開発など)を混同し、役割やプラクティスの違いを理解せずに選択肢を判断してしまうことがあります。
解法ステップ
- アジャイル開発手法の代表的な種類を把握する(スクラム、XP、FDDなど)。
- 各手法の特徴的な要素(役割、イベント、プラクティス)を整理する。
- 問題文の選択肢と照らし合わせ、スクラムの特徴に合致するものを選ぶ。
- スクラムは「役割・イベント・作成物・ルール」から成ることを確認する。
- 選択肢ウがこれらを正確に示しているため、正解と判断する。
選択肢別の誤答解説
- ア:XP(エクストリームプログラミング)の価値観とプラクティスを説明しており、スクラムではない。
- イ:ライフサイクルの説明が特徴的で、フィーチャードリブン開発(FDD)に近い内容である。
- ウ:スクラムの役割、イベント、作成物、ルールを正確に示しているため正解。
- エ:フィーチャードリブン開発(FDD)の特徴であり、スクラムの説明ではない。
補足コラム
スクラムはアジャイル開発の中でも特に普及しているフレームワークで、短期間のスプリントを繰り返しながら製品を改善していく手法です。役割としてはプロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チームがあり、イベントにはスプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブがあります。これらの要素がスクラムの特徴を形成しています。
FAQ
Q: スクラムの「プロダクトバックログ」とは何ですか?
A: プロダクトバックログは、製品に必要な機能や改善点を優先順位付きでリスト化したもので、プロダクトオーナーが管理します。
A: プロダクトバックログは、製品に必要な機能や改善点を優先順位付きでリスト化したもので、プロダクトオーナーが管理します。
Q: XPとスクラムの違いは何ですか?
A: XPは技術的プラクティス(テスト駆動開発やペアプログラミング)に重点を置き、スクラムはプロジェクト管理のフレームワークとして役割やイベントを重視します。
A: XPは技術的プラクティス(テスト駆動開発やペアプログラミング)に重点を置き、スクラムはプロジェクト管理のフレームワークとして役割やイベントを重視します。
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