情報処理安全確保支援士試験 2024年 春期 午前212


不特定多数の利用者に無料で開放されている公衆無線LANサービスのアクセスポイントと端末で利用される仕様として、Wi-Fi AllianceのEnhanced Openによって新規に規定されたものはどれか。
端末でのパスワードの入力で, 端末からアクセスポイントへの接続が可能となる仕様
端末でのパスワードの入力で,端末とアクセスポイントとの通信の暗号化が可能となる仕様
端末でのパスワードの入力なしに, 端末からアクセスポイントへの接続が可能となる仕様
端末でのパスワードの入力なしに, 端末とアクセスポイントとの通信の暗号化が可能となる仕様(正解)

解説

不特定多数の利用者に無料で開放されている公衆無線LANサービスのアクセスポイントと端末で利用される仕様として、Wi-Fi AllianceのEnhanced Openによって新規に規定されたものはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:Enhanced Openはパスワード不要で通信の暗号化を実現する仕様である。
  • 根拠:従来の無料Wi-Fiは暗号化なしが多く、Enhanced OpenはOWE技術で暗号化を可能にした。
  • 差がつくポイント:パスワード入力の有無と通信暗号化の有無を正確に理解することが重要。

正解の理由

Enhanced Openは「Opportunistic Wireless Encryption(OWE)」技術を用いて、パスワード入力なしで端末とアクセスポイント間の通信を暗号化します。これにより、公衆無線LANのセキュリティを向上させつつ、ユーザーの利便性を損なわない仕様です。したがって、「端末でのパスワードの入力なしに、端末とアクセスポイントとの通信の暗号化が可能となる仕様」であるエが正解です。

よくある誤解

無料Wi-Fiは暗号化されていないと思い込みがちですが、Enhanced Openはパスワードなしでも暗号化を実現しています。パスワード入力がない=暗号化なしではありません。

解法ステップ

  1. 公衆無線LANの特徴を確認する(無料で不特定多数が利用)。
  2. Enhanced Openの目的を理解する(パスワード不要で暗号化を実現)。
  3. 選択肢の「パスワード入力の有無」と「通信暗号化の有無」を整理。
  4. Enhanced Openの技術的特徴(OWE)と照合。
  5. 「パスワードなしで通信暗号化可能」なエを選択。

選択肢別の誤答解説

  • ア:パスワード入力で接続可能は従来のWPA2-PSKなどの仕様であり、Enhanced Openの特徴ではない。
  • イ:パスワード入力で通信暗号化は一般的なWi-Fiセキュリティだが、Enhanced Openはパスワード不要がポイント。
  • ウ:パスワードなしで接続可能はオープンネットワークの特徴だが、暗号化はされていない。
  • エ:パスワードなしで通信暗号化可能はEnhanced Openの新規規定であり正解。

補足コラム

Enhanced OpenはOWE(Opportunistic Wireless Encryption)を採用し、従来のオープンネットワークの問題点であった通信の盗聴リスクを低減しました。ユーザーはパスワード入力不要で安全に接続できるため、公衆無線LANのセキュリティ向上に寄与しています。

FAQ

Q: Enhanced Openはどのように暗号化を実現していますか?
A: OWE技術により、端末とアクセスポイント間で一時的な暗号鍵を自動生成し、通信を暗号化します。
Q: 従来の無料Wi-FiとEnhanced Openの違いは何ですか?
A: 従来は暗号化なしが多かったが、Enhanced Openはパスワード不要で暗号化を提供し、セキュリティを強化しています。

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