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情報処理安全確保支援士試験 2024年 春期 午前2 問18
TCPヘッダーに含まれる情報はどれか。
ア:宛先ポート番号(正解)
イ:送信元IP アドレス
ウ:パケット生存時間 (TTL)
エ:プロトコル番号
解説
TCPヘッダーに含まれる情報はどれか。【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:TCPヘッダーには「宛先ポート番号」が含まれ、通信の終端を特定します。
- 根拠:TCPはトランスポート層のプロトコルで、ポート番号でアプリケーションを識別します。
- 差がつくポイント:IPアドレスやTTLはネットワーク層のIPヘッダーに含まれ、プロトコル番号はIPヘッダーのフィールドです。
正解の理由
TCPヘッダーは送信元ポート番号と宛先ポート番号を持ち、通信相手のアプリケーションを特定します。選択肢アの「宛先ポート番号」はTCPヘッダーの基本的な情報であり、正解です。一方、送信元IPアドレスやTTL、プロトコル番号はTCPヘッダーではなくIPヘッダーに含まれるため誤りです。
よくある誤解
IPアドレスやTTLがTCPヘッダーに含まれると誤解しがちですが、これらはIPヘッダーの情報です。TCPはあくまで通信の端点をポート番号で管理します。
解法ステップ
- TCPの役割を理解する(トランスポート層で通信の信頼性を確保)
- TCPヘッダーの主なフィールドを確認(送信元・宛先ポート番号など)
- IPヘッダーに含まれる情報(送信元IPアドレス、TTL、プロトコル番号)と区別する
- 選択肢の内容をTCPヘッダーのフィールドと照合する
- 宛先ポート番号がTCPヘッダーに含まれることを確認し正解とする
選択肢別の誤答解説
- ア: 宛先ポート番号はTCPヘッダーに含まれ、通信相手のアプリケーションを特定する重要な情報です。
- イ: 送信元IPアドレスはIPヘッダーに含まれ、TCPヘッダーには含まれません。
- ウ: パケット生存時間(TTL)はIPヘッダーのフィールドであり、TCPヘッダーにはありません。
- エ: プロトコル番号はIPヘッダーの一部で、上位プロトコルを識別しますがTCPヘッダーには含まれません。
補足コラム
TCPヘッダーは20バイト以上の固定長で、送信元ポート番号、宛先ポート番号、シーケンス番号、確認応答番号、フラグなどを含みます。これに対し、IPヘッダーはネットワーク層でパケットのルーティングに必要な情報を持ち、TCPとIPはOSI参照モデルの異なる層で役割を分担しています。
FAQ
Q: TCPとUDPのヘッダーで共通する情報は何ですか?
A: どちらも送信元ポート番号と宛先ポート番号を持ち、通信の終端を識別します。
A: どちらも送信元ポート番号と宛先ポート番号を持ち、通信の終端を識別します。
Q: TTLはどの層の情報ですか?
A: TTLはネットワーク層のIPヘッダーに含まれ、パケットの寿命を管理します。
A: TTLはネットワーク層のIPヘッダーに含まれ、パケットの寿命を管理します。
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