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情報処理安全確保支援士試験 2025年春期午前2 問03

SHA-512/256 の説明はどれか。

ア：入力データに SHA-256 に基づいたハッシュ関数を1回適用し、256ビットの値を出力した後、512ビットに拡張して出力する。

イ：入力データに SHA-256 に基づいたハッシュ関数を512回繰り返し適用し、256ビットの値を出力する。

ウ：入力データに SHA-512 に基づいたハッシュ関数を1回適用し、512ビットの値を出力した後、256ビットに切り詰めて出力する。（正解）

エ：入力データに SHA-512 に基づいたハッシュ関数を256回繰り返し適用し、512ビットの値を出力する。

解説

SHA-512/256 の説明はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

結論：SHA-512/256はSHA-512を1回適用し、512ビットのハッシュ値を256ビットに切り詰めて出力します。
根拠：SHA-512/256はSHA-2ファミリーの一種で、内部処理はSHA-512と同じだが出力長を256ビットに短縮しています。
差がつくポイント：SHA-256とSHA-512の違い、繰り返し回数ではなく切り詰めによる出力長の調整を理解することが重要です。

正解の理由

選択肢ウは「SHA-512に基づいたハッシュ関数を1回適用し、512ビットの値を出力後、256ビットに切り詰めて出力する」とあり、これはSHA-512/256の正確な動作を示しています。SHA-512/256はSHA-512の内部構造を利用しつつ、出力長を256ビットに短縮したハッシュ関数であり、繰り返し回数を増やすわけではありません。

よくある誤解

SHA-512/256はSHA-256の繰り返し回数を増やしたものや、512ビットのハッシュを256ビットに拡張するものではありません。出力長の切り詰めがポイントです。

解法ステップ

SHA-2ファミリーのハッシュ関数の種類を確認する。
SHA-512/256はSHA-512の内部構造を使うことを理解する。
出力長が256ビットであることを確認する。
繰り返し回数ではなく、切り詰めによる出力長調整であることを把握する。
選択肢の説明と照らし合わせて正しいものを選ぶ。

選択肢別の誤答解説

ア: SHA-256を1回適用後に512ビットに拡張するという説明は誤り。SHA-256は256ビット出力で拡張はしません。
イ: SHA-256を512回繰り返すという記述は誤り。繰り返し回数は仕様にありません。
ウ: SHA-512を1回適用し512ビットの値を256ビットに切り詰めて出力するため正解。
エ: SHA-512を256回繰り返すという説明は誤り。繰り返し回数は仕様にありません。

補足コラム

SHA-512/256はSHA-2ファミリーの一種で、SHA-512の内部処理を利用しつつ出力長を256ビットに短縮したものです。これにより、SHA-512の高速処理能力を活かしつつ、SHA-256と同等の出力長を実現しています。セキュリティ面ではSHA-512の強度を維持しつつ、出力サイズを小さくしたい場合に利用されます。

FAQ

Q: SHA-512/256はSHA-256の改良版ですか？
A: いいえ。SHA-512/256はSHA-512の内部構造を使い、出力長を256ビットに切り詰めたもので、SHA-256とは別の設計です。

Q: SHA-512/256は繰り返し処理を増やしていますか？
A: いいえ。繰り返し回数は1回で、出力長の切り詰めによって256ビットに調整しています。

関連キーワード: SHA-2, ハッシュ関数, SHA-512/256, 出力長, セキュリティ, 暗号学

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