情報処理安全確保支援士試験 2025年 春期 午前212


NIST “サイバーセキュリティフレームワーク (CSF) 2.0” のコアには、機能が六つある。IDENTIFY, PROTECT, DETECT, RESPOND, RECOVER と、あと一つはどれか。
CONTROL
DIRECT
GOVERN(正解)
MANAGE

解説

NIST “サイバーセキュリティフレームワーク (CSF) 2.0” のコア機能 六つのうちの一つはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:NIST CSF 2.0のコア機能は「IDENTIFY, PROTECT, DETECT, RESPOND, RECOVER」に加え、GOVERNが正解です。
  • 根拠:CSF 2.0ではガバナンス(GOVERN)を明確に位置づけ、組織のセキュリティ管理体制の強化を図っています。
  • 差がつくポイント:従来の5機能に加え、ガバナンスの重要性を理解し、CONTROLやMANAGEなど類似語と区別できることが合格の鍵です。

正解の理由

NIST CSF 2.0のコア機能は、組織のサイバーセキュリティ対策を体系的に管理するために設計されています。IDENTIFY(識別)、PROTECT(防御)、DETECT(検知)、RESPOND(対応)、RECOVER(回復)に加え、組織の方針やリスク管理を統括する「GOVERN(ガバナンス)」が新たに明示されました。GOVERNは、セキュリティ戦略の策定や役割分担、コンプライアンス遵守を含む管理的側面を担い、全体の枠組みを支える重要な機能です。

よくある誤解

CONTROLやMANAGEは管理を意味しますが、NIST CSFの正式なコア機能には含まれません。DIRECTも指示や指導を意味しますが、用語としては使われていません。

解法ステップ

  1. NIST CSFの基本構成を確認する(IDENTIFY, PROTECT, DETECT, RESPOND, RECOVER)。
  2. CSF 2.0で追加された機能を把握する。
  3. 選択肢の意味を整理し、NIST公式文書にある用語と照合する。
  4. 「GOVERN」がガバナンスとして正解であることを確認する。
  5. 他の選択肢と混同しないよう注意する。

選択肢別の誤答解説

  • ア: CONTROL
    「制御」を意味しますが、CSFのコア機能には含まれていません。管理的な意味合いはありますが、用語としては不適切です。
  • イ: DIRECT
    「指示・指導」を意味しますが、CSFの機能名にはありません。
  • ウ: GOVERN
    正解です。ガバナンスとして、組織のセキュリティ管理体制を統括する重要な機能です。
  • エ: MANAGE
    「管理」を意味しますが、CSFの正式なコア機能名ではありません。

補足コラム

NIST CSFは米国国立標準技術研究所が策定したサイバーセキュリティのフレームワークで、組織のリスク管理を体系化するために広く採用されています。CSF 2.0では、従来の5つの機能に加え、ガバナンスの明確化により、組織全体のセキュリティ戦略と運用の連携が強化されました。これにより、単なる技術的対策だけでなく、経営層の関与や方針策定も重視されています。

FAQ

Q: NIST CSFの「GOVERN」はどのような役割ですか?
A: 組織のセキュリティ方針やリスク管理体制の策定・監督を行い、全体のガバナンスを担います。
Q: CSF 2.0で新たに追加された機能は何ですか?
A: 「GOVERN」が新たに明示され、ガバナンスの重要性が強調されました。
Q: CONTROLやMANAGEはCSFのコア機能に含まれますか?
A: いいえ。これらは類似語ですが、正式なコア機能名ではありません。

関連キーワード: NIST CSF, サイバーセキュリティフレームワーク, ガバナンス, IDENTIFY, PROTECT, DETECT, RESPOND, RECOVER
← 前の問題へ次の問題へ →

©︎2025 情報処理技術者試験対策アプリ