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情報処理安全確保支援士試験 2025年 春期 午前224


サービス提供時間帯が毎日 6時~20時のシステムにおいて、ある月の停止時間、修復時間及びシステムメンテナンス時間は次のとおりであった。この月のサービス可用性は何%か。ここで、1か月の稼働日数は30日であって、サービス可用性 (%) は小数第2位を四捨五入するものとする。   〔停止時間,修復時間及びシステムメンテナンス時間〕  ・システム障害によるサービス提供時間内の停止時間:7時間  ・システム障害への対処に要したサービス提供時間外の修復時間:3時間  ・サービス提供時間外のシステムメンテナンス時間:8時間
95.7
97.6
98.3(正解)
99.0

解説

サービス可用性の問題は、システムが実際に稼働している時間と、稼働可能な時間全体の割合を求める問題です。ここで重要なのは「サービス提供時間内の停止時間」に注目し、それ以外の時間は基本的にサービス稼働時間に影響しないと考える点です。

問題の整理

  • サービス提供時間帯:毎日 6時~20時(14時間/日)
  • 1か月の稼働日数:30日
  • サービス提供時間内の停止時間:7時間
  • サービス提供時間外の修復時間:3時間(サービス提供時間外なので可用性計算に影響しない)
  • サービス提供時間外のメンテナンス時間:8時間(サービス提供時間外なので可用性計算に影響しない)

サービス可用性の考え方

サービス可用性は、サービスを提供しなければならない時間のうち、実際にサービスが稼働していた時間の割合です。
つまり、
サービス可用性=稼働時間提供時間合計×100(%)\text{サービス可用性} = \frac{\text{稼働時間}}{\text{提供時間合計}} \times 100(\%)

1か月あたりのサービス提供時間合計を求める

1日あたりの提供時間は14時間、30日分なので、
14×30=420時間14 \times 30 = 420 \text{時間}

稼働時間を求める

停止時間はサービス提供時間内の「7時間」のみが影響します。
従って、
稼働時間=4207=413時間\text{稼働時間} = 420 - 7 = 413 \text{時間}
修復時間やメンテナンス時間がサービス提供時間外なので稼働時間には影響しません。

サービス可用性の計算

413420×100=98.3333...%\frac{413}{420} \times 100 = 98.3333... \%
小数第2位を四捨五入すると、
98.3%98.3 \%

結論

選択肢の中でサービス可用性は 98.3% です。したがって、正解は となります。

ポイントまとめ

  • サービス可用性とは「サービス提供時間内でサービスが使えた割合」です。
  • サービス提供時間外の停止・修復やメンテナンスは可用性計算に含めません。
  • 小数点以下の処理は問題文の指定に従い、適切に四捨五入します。
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