システムアーキテクト試験 2009年 午前201


UMLのアクティビティ図の特徴はどれか。
オプジェクト群の相互作用を示す協調関係が表現できる。
オプジェクト間のメッセージのやり取りが、時系列で表現できる。
現実のビジネスプロセスで生じる並行処理が表現できる。(正解)
ーつのオブジェクトに着目して、その状態運移が表現できる。

解説

UMLのアクティビティ図の特徴はどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:アクティビティ図は並行処理や業務フローの流れを表現するのに適しています。
  • 根拠:UMLのアクティビティ図は、複数の処理が同時に進行する様子や分岐・統合を視覚的に示せるためです。
  • 差がつくポイント:シーケンス図やステートマシン図との違いを理解し、並行処理の表現がアクティビティ図の特徴と覚えることが重要です。

正解の理由

選択肢ウ「現実のビジネスプロセスで生じる並行処理が表現できる」が正解です。
アクティビティ図は業務や処理の流れを示し、複数のアクティビティが同時に実行される並行処理を表現可能です。
これにより、複雑なビジネスプロセスの動きを視覚的に把握しやすくなります。

よくある誤解

アクティビティ図はオブジェクト間のメッセージ交換や単一オブジェクトの状態遷移を表す図ではありません。
これらはそれぞれシーケンス図やステートマシン図の役割です。

解法ステップ

  1. UMLの図の種類と役割を整理する。
  2. アクティビティ図は「処理の流れ」と「並行処理」に注目する。
  3. 選択肢の内容を図の特徴と照らし合わせる。
  4. 並行処理を表現できる選択肢を選ぶ。

選択肢別の誤答解説

  • ア:オブジェクト間のメッセージのやり取りを時系列で表すのはシーケンス図の役割です。
  • イ:オブジェクト群の相互作用を示す協調関係はコミュニケーション図(コラボレーション図)で表現します。
  • ウ:現実のビジネスプロセスで生じる並行処理が表現できるため正解です。
  • エ:一つのオブジェクトの状態遷移を表すのはステートマシン図の特徴です。

補足コラム

アクティビティ図はフローチャートに似ていますが、UMLの標準図として並行処理や分岐、統合を明確に表現できる点が特徴です。
また、スイムレーンを使うことで担当者や部門ごとの処理分担も示せます。

FAQ

Q: アクティビティ図とシーケンス図の違いは何ですか?
A: アクティビティ図は処理の流れや並行処理を示し、シーケンス図はオブジェクト間のメッセージ交換を時系列で表現します。
Q: ステートマシン図はどんな場面で使いますか?
A: 一つのオブジェクトの状態変化やイベントによる遷移を詳細に表現したい場合に使います。

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