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システムアーキテクト試験 2009年 午前2 問03
要求分析・設計技法のうち、BPMNの説明はどれか。
ウ:システムの状態が外部の信号や事象に対してどのように推移していくかを図で表現する。
ア:イベント・アクティビティ・分岐・合流を示すオプジェクトと、フローを示す矢印などで構成された図によって、業務プロセスを表現する。(正解)
イ:木構造に基づいた構造化ダイアグラムであり、トップダウンでの機能分割やプログラム構造図、組織図などの表現に用いられる。
エ:プログラムをモジュールに分割して表現し、モジュールの階層構造と編成、モジュール間のインターフェースを記述する。
解説
BPMNの説明はどれか【午前2 解説】
要点まとめ
- 結論:BPMNは業務プロセスをイベントやアクティビティ、分岐・合流などの図で表現する手法です。
- 根拠:BPMNはビジネスプロセスモデリングの標準記法であり、業務の流れを視覚的に示すために設計されています。
- 差がつくポイント:BPMNは業務プロセスの流れを示すため、状態遷移図や構造化ダイアグラムとは異なる目的と表現方法を持つ点を理解しましょう。
正解の理由
ア: イベント・アクティビティ・分岐・合流を示すオブジェクトと、フローを示す矢印などで構成された図によって、業務プロセスを表現する。
BPMN(Business Process Model and Notation)は、業務プロセスの流れを視覚的に表現するための標準記法です。イベント(開始・終了)、アクティビティ(作業)、ゲートウェイ(分岐・合流)などの要素を用いて、業務の流れや意思決定のポイントを明確に示します。これにより、業務の理解や改善、システム設計の基盤として活用されます。
BPMN(Business Process Model and Notation)は、業務プロセスの流れを視覚的に表現するための標準記法です。イベント(開始・終了)、アクティビティ(作業)、ゲートウェイ(分岐・合流)などの要素を用いて、業務の流れや意思決定のポイントを明確に示します。これにより、業務の理解や改善、システム設計の基盤として活用されます。
よくある誤解
BPMNはプログラムの構造や状態遷移を表すものではなく、あくまで業務プロセスの流れを示す図である点を混同しやすいです。
解法ステップ
- 問題文の「BPMN」が業務プロセスのモデリング手法であることを確認する。
- 選択肢の説明が業務プロセスの流れを示しているかを判断する。
- イベントやアクティビティ、分岐・合流の記述がある選択肢を探す。
- 状態遷移や構造化ダイアグラム、モジュール分割の説明はBPMNではないと切り分ける。
- 最もBPMNの特徴を正確に表現している選択肢を選ぶ。
選択肢別の誤答解説
- ア: 正解。BPMNの基本要素を正しく説明している。
- イ: 木構造の構造化ダイアグラムは機能分割やプログラム構造図であり、BPMNとは異なる。
- ウ: 状態遷移図の説明であり、システムの状態変化を表すものでBPMNではない。
- エ: モジュール分割や階層構造の説明で、プログラム設計に関するものでBPMNの説明ではない。
補足コラム
BPMNはビジネスプロセスの可視化に特化しており、業務改善やシステム開発の要件定義に役立ちます。BPMN 2.0では、より詳細な表現が可能となり、業務フローの自動化やシミュレーションにも対応しています。
FAQ
Q: BPMNとフローチャートの違いは何ですか?
A: BPMNは業務プロセスの標準記法で、イベントやゲートウェイなど多様な要素を持ちます。フローチャートは処理の流れを単純に示す図で、表現力が限定的です。
A: BPMNは業務プロセスの標準記法で、イベントやゲートウェイなど多様な要素を持ちます。フローチャートは処理の流れを単純に示す図で、表現力が限定的です。
Q: BPMNはどのような場面で使われますか?
A: 業務プロセスの分析、改善、システム要件定義、業務自動化の設計などで活用されます。
A: 業務プロセスの分析、改善、システム要件定義、業務自動化の設計などで活用されます。
関連キーワード: BPMN, 業務プロセスモデリング, イベント, アクティビティ, ゲートウェイ, 状態遷移図, 構造化ダイアグラム, モジュール分割