システムアーキテクト試験 2009年 午前208


プログラムテスト仕様書の作成として、作業項目を適切な順序に並べたものはどれか。
a テスト環境、テスト方法などのプログラムテストに関する概要を記述する。 b デストケースごとのテストデータの作成と予想結果の作成を行う。 c テスト項目をすべて列挙する。 d テスト効率を上げるために、適切なテストケースを設定する。 e テストを実行するときの個々の詳細な手順を設定する。
a, e, d, b, c
a, c, d, b, e(正解)
a, c, e, d, b
a, e, c, d, b

解説

プログラムテスト仕様書の作成として、作業項目を適切な順序に並べたものはどれか【午前2 解説】

要点まとめ

  • 結論:プログラムテスト仕様書作成は「概要記述→テスト項目列挙→テストケース設定→テストデータ作成→詳細手順設定」の順が正しいです。
  • 根拠:テスト仕様書は全体像から詳細へ段階的に具体化し、効率的かつ漏れのないテスト設計を目指すためです。
  • 差がつくポイント:テスト項目の列挙とテストケース設定の順序を誤ると、テストの網羅性や効率性が損なわれるため注意が必要です。

正解の理由

選択肢アは、まずテストの概要(a)を明確にし、次にテスト項目をすべて列挙(c)して全体の網羅性を確保します。その後、効率的なテストケースを設定(d)し、具体的なテストデータと予想結果を作成(b)します。最後に、テスト実行時の詳細手順(e)を定めることで、実際のテスト運用がスムーズになります。この流れは論理的かつ実務的に最適な順序です。

よくある誤解

テスト仕様書作成で詳細手順を先に決めると効率的と思いがちですが、全体のテスト項目やケースが固まっていない段階では手順の具体化は困難です。

解法ステップ

  1. テストの概要(テスト環境や方法)を記述し、全体像を把握する。
  2. テスト項目をすべて列挙し、網羅性を確保する。
  3. テスト効率を考慮して適切なテストケースを設定する。
  4. 各テストケースに対してテストデータと予想結果を作成する。
  5. テスト実行時の詳細な手順を設定し、実施準備を整える。

選択肢別の誤答解説

  • イ: 詳細手順(e)をテスト項目列挙(c)の後に置くのは不自然で、テストケース設定(d)やデータ作成(b)が後回しになり効率が悪い。
  • ウ: 概要(a)の後に詳細手順(e)をすぐ設定し、テスト項目(c)が後回しなのは順序が逆で、テスト設計の流れとして不適切。
  • エ: 詳細手順(e)を概要(a)の直後に置き、テスト項目(c)が最後なのはテスト設計の基本的な流れに反している。

補足コラム

プログラムテスト仕様書は、テスト計画書やテスト設計書と連携して作成されます。仕様書の段階でテスト項目やケースを明確にすることで、後工程のテスト実施や不具合管理が効率化されます。特にテストケース設定は、網羅性と効率性のバランスを取る重要な作業です。

FAQ

Q: なぜテスト項目を先に列挙する必要があるのですか?
A: テスト項目を先に列挙することで、テストの対象範囲を明確にし、漏れなく網羅的なテスト設計が可能になるためです。
Q: テストデータ作成はいつ行うべきですか?
A: テストケースが決まった後に行います。テストケースに基づき具体的な入力値や期待結果を設定するためです。

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